コラム

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私の不安解消法
経営者であればだれでも常に絶好調、最高に気分が良い時ばかりではないでしょう。会社の業績に思いを巡らせ悩み、職場での人材管理について悩み、資金繰りに悩みと「悩み」は尽きないものがあります。できるならば、常に表向きも「明朗」、心の中も「明朗」とありたいのですが、私は決してそこまで強い人間ではありませんので、知らず知らずのうちにストレスをため込むこともあったのかもしれません。 私は、不安なことがあるならば、その不安要素を書き出してみて、その不安にどう対処すると良いかを書き出して不安を分析してみます。すると、誰にその不安を相談することができるのかも次第に明らかになってくるものです。不安を解消していくには、何よりも考えてばかりではだめで、とにかく「動くこと」も大事です。不安要素の整理ができたら「外に向けて話す」ことです。そしてリラックスすることを考えましょう。私の場合は、クラシック音楽を聴くことです。最近は、インターネットで世界一のオーケストラと評される「ベルリン・フィル」のコンサートをライブで楽しめる時代となりました。これは、コロナ禍による「オンラインの進化」ということでしょう。 皆様方経営者様も、身近な相談相手として当事務所に経営上の不安を話してみてはいかがでしょうか。意外に簡単に解決手段が得られるかもしれません。
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ワクチンで吹き飛ばせ、寂しいこどもの日
揖斐に生まれ育った私にとって、揖斐川町の三輪神社で行われる例大祭である「揖斐祭」は、特別な思い入れがあります。その祭は、今年も2年連続で実施されませんでした、新型コロナウィルス感染拡大予防という決まり文句により。なんだかとてもひっそりしたこどもの日であったように思います。小学生、中学生の時に、ずっと祭を見てこられた幸せ、祭は当たり前にあるという概念が吹っ飛んでしまう出来事ですよね。いつも5月になると祭りのお囃子の音、そして子供歌舞伎の役者たちの熱の入ったセリフまわし、勇壮な神輿担ぎ達の掛け声といった祭りの音が耳に残る日々が数日間続いたことを今でも記憶しています。男たちの飲む日本酒のにおい、好き嫌いを問わず祭りの風情を掻き立ててくれます。それが、緊急事態宣言下、下戸の私には、アルコールの匂いさえ嗅いだのがいつの頃なのだろうかというくらいであります。 しかし5月中旬からは、ワクチンの接種が始まり、きっとワクチンの接種の進展により、普段の生活が徐々に戻ってくるようになるでしょう。そうなれば、来年は揖斐祭も再開できるのであろうと思えますよね。 ただ、気になる数字は子どもの数です。なんと日本に住む15歳未満の子どもは1493万人なんですね。子どもを安心して生み育てられる環境を整備することが更に強く求められていると思います。
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採用は指揮官先頭で
4月22日現在、当事務所では求人活動を行っています。大学生の真剣な眼差し、姿勢に触れるとこちらも熱くなり、刺激を受けます。今の学生さんで感じているのは、説明会や面接に出席する際の服装や髪型は清潔感があり整っていること、聴く姿勢に真剣さが感じら れること。一方で、電話には出ない学生が多いという こと。そして中には折り返しの電話さえしてこない学生もいることもあります。その中で私が電話したらほぼ必ず電話に出てくれた学生さんにはとても良い印象を持ちました。当事務所の担当者はお客様を相手にします。お客様から『好感』を持たれる人物というと、聴く力、説明する力が高い人物だと思います。質問の意図を確認する発問、うなずき、時に驚いてみせるなど、言動によって聴いているということがよくわかるという人物です。先の電話に出てくれた学生は、実に聴く姿勢もよく感心させられ、惹きつけられたものです。 学生に電話をかけるところまで代表がやるというのは疑問に思われるかもしれませんが、さほど大きくない事務所であるからこそ、代表者が率先して、学生にアプローチすべきだと思うのです。このようにしていかなければ大手の後塵を拝することになる可能性があります。採用については指揮官先頭です。社長が大いに自ら自社の特色、方向性を語るということが学生の胸に一番響くのではないでしょうか。
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新しい時代の求人活動
3月1日より求人活動が本格的にスタートしました。去年から引き続きコロナ対策を徹底しての求人活動になりました。当事務所は、前年は新卒採用を行わなかったため2年ぶりコロナの状況下では初の活動となりました。すっかり「オンライン」による説明会、面接が完全に定着したようです。学生側は、全くオンラインに抵抗がないようです。これは大学での講義で慣れているからでしょう。学生から不安という言葉は聞かれません。カメラへの写り方についても自身をうまく見せようと努力していると思える学生もいました。オンラインを活用した求人活動、メリットとしては、①企業側にとって場所の確保に困らないという点、②会場を借りる手間と費用がかからない点、③当然ながらコロナ感染を恐れる必要がない点が挙げられると思います。 来年の3月には、私の予想では、コロナはある程度収まってきていると思っていますが、オンライン対応はやはり必須になると思います。それは、学生側がオンラインの便利さに慣れているからです。オンラインで情報を得られるならば、まず得ようとする貪欲さを感じます。企業側のメリットと同じで、就活にかかるコストを抑えるということもあります。それ以上に、自宅等のリラックスできる場所で、企業に関する情報を得たいというニーズもあるのではないでしょうか。コロナによって、新しい時代が早く幕を開けた、日本では立ち遅れていたデジタルシフトが促進されたと強く感じます。企業側は、迅速にデジタルシフトに対応していく努力が欠かせません。
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ホームページに採用情報を追加
3月1日、新卒者に対する会社説明会が解禁されます。それに先駆けて当事務所もホームページに「採用情報」を追加しました。私たちは、この2年間で新卒を3名採用し、全社あげて、新卒採用が成功するように努力してきました。ただ、常設の採用情報のページを設けていなかったことが気になっていました。今回は、現従業員の声を数多く掲載して、私どもがどのような雰囲気で仕事をしているかイメージしやすいようにしました。 この2年に就職してくれたスタッフが快く協力してくれてありがたいことでした。なお、このページには、YouTubeにリンクされた動画が含まれており、入社式の模様など新卒社員さんが経験するイベントをご覧いただけるようにもなっています。2022年卒の採用に「オンライン」説明会、面接も導入していく予定です。オンライン研修は当たり前にフル活用しています。みなさんも、ネットをうまく活用した採用・育成を考えられてはいかがでしょう。
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手紙で思いを伝える大切さ
脳卒中で入院後に、職場復帰を果たして1年が経過しましたが、この1年みなさまの支えもあり事故なく過ごさせていただけました。感謝申し上げます。 その思いを最も伝えたかったのが、約3か月近く毎日のように顔を合わせてリハビリをしていただいた20歳代前半の理学療法士さんと作業療法士さんでした。かなりの重症患者であった私の世話をするのは大変なことでしたでしょうに、明るい笑顔を見せて、懸命に私の回復に手を貸していただきました。そこで、年末に近況報告と入院中にお世話いただいたお礼を手書きで書いて封書で送りました。2人とも大変喜んで、年賀状や、メッセンジャーを通して「リハビリを施術する上で大変励ましになり、自信になった」といった気持ちが綴られていました。人間、感謝されるとうれしいものです。しかし、感謝する気持ちを内に秘めていては、伝わらないかもしれません。「手紙で」思いを伝える、「顔を合わせて」思いを伝えるということが、いかに人間関係の良い潤滑油になりえるかを改めて思い知らされました。
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令和2年を振り返り思う
経営者としての仕事は環境変化に対応すること 令和2年はまさに歴史的な一年になりました。だれも経験したことがない世界的な試練を人類は味わうことになりました。初ものづくしの出来事に、事業所としてどのような決断を皆様はなさってこられたのでしょうか。どんな新しいことを始められたでしょうか。今まで味わったこともない環境の変化にいかにうまく順応していくのか、何をなすべきなのかを決断をしていかなければならないのは経営者です。この1年、私も税理士事務所の代表者として、重要な判断をする局面を何度も体験してきました。 当事務所‘初’となる対応 ~その1~ この事務所で初となったことですが、一例を申しあげると、4月に緊急事態宣言が発出された際の在宅勤務です。4月は、事務所内人数を極力減らすことが要請されていましたので、週に最低何回は出社せず、在宅勤務とするか有給休暇取得にする策を講じました。 当事務所‘初’となる対応 ~その2~ また、正社員全員による月初の月例会議を2度中止しました。しかしながら、いつまでも中止にするわけにもいかないので、7月よりzoomを利用した「テレビ会議方式」による月例会議開催を決めました。当事務所のパソコンはウェブカメラが内蔵されていないものがほとんどであったため、外付けの「ウェブカメラ」を購入し、それとともに「マイク付きのヘッドフォン」も購入しました。テレビ会議方式の会議は、今年4回開催し、コロナ感染症収束までは続ける予定です。 テレビ会議方式をとっているのは、全社員が当事務所の2階の若干狭めの部屋に集まってしまうと「密」になってしまう恐れがあるためです。パソコンの画面で顔を見ながら会議できるのは良いのですが、やはり一堂に会して会議を開催する方が、同じ時間、同じ空間でともに過ごすという点で、組織としての一体感を高めるのに効果はあると考えました。そこで、事務所近郊にある公共施設の会議室をお借りすることにより、「密」を回避することを考えました。当事務所の立地の利点として、500mの範囲内に公共施設が数多くあることがありますが、その立地を活かすことができたと思います。場所を変えての会議開催は新鮮な気持ちにもなり、おおむね好評であったように思います。 当事務所の取り組みを2つ紹介させていただきましたが、こういう非常時については、今までやってきたことが普通にできなくなることがあります。できなくなったかわりに何を行うのか考え、決断するのは経営者の仕事です。柔軟な発想で、従業員さんの衆知も集めつつ事業経営をしていただきたいと思います。 代表的トレンド予測 令和2年で印象に残ったことから、令和3年以降も予測されるトレンドを私なりにいくつか考えてみました。(みなさん、はずれても怒らないでね💦(笑)) 1. オンライン商談、オンライン研修、在宅勤務はコロナが収束してもなくならないであろう。 2. 電気自動車の普及は今後ますます進むであろう。 3. キャッシュレス化の進展もさらに進むであろう。 4. 行政手続きのオンライン化の流れは、さらに急速化するであろう。 5. マイナンバーカードの用途は、さらに増えるであろう。 6. モノ消費からコト消費へのシフトがさらに進むであろう。 人間的温かみの必要性 私は、11月の下旬に人間ドックの受診をしました。今までさまざまな医療機関で受診してきたのですが、それはいずれの医療機関にも納得できない何かがあったのです。受付する際に対応が冷ややかであったり、見知らぬ数多くの人達と一緒に受診しなければならなかったり、診断用のプレートや書類を持って歩き回らなければならなかったり、流れ作業的に受診者を扱っているように感じたり。確かに施設はきれいで新しく設備も最新という医療機関もあったのだが、それに頼りすぎているという感覚になるのです。しかし今回受診した病院さんは違いました。電話で問い合わせをした時から、受診者の気持ちに寄り添っているという気持ちにさせてくれました。どの看護師、事務員も私に対して丁寧に言葉をかけてくれました。出来るだけ分かりやすく説明しようという気持ちが伝わってきました。 内視鏡の検査を初めて受けた私が辛い思いをしないようになのか、3人がかりでケアをしていただいたのは有り難かったです。胃カメラが体内に入っている時は、優しく背中をさすっていただいていました。そんな対応があったからか、医師の腕が良いのか分かりませんが、想像していたよりも内視鏡による検査は辛くないと思いました。その病院で、同時間帯に受診していたのは私だけであったので、なぜか聞いてみたのですが、受診者がマイペースにリラックスして受けていただくために、多くの受診者は受け付けないということでした。病院自体は、昭和50年台にできた感じで古いからかは分かりませんが、今まで受診した中では最も安い料金でした。残念ながら、自宅より遠い病院なので、病気で受診するということは、考えにくいのですが、来年もまたここで受診したい、夫婦で受けに行きたいと思える人間ドックでした。 AIやICT化が進展した今であるからこそ、人間しかできない温かみのある対応が求められる時代になっているのではないでしょうか。「絶対に税理士の業務はAIにはできません」、お客様の表情からお客様からいただいたお言葉から、お客様の求めておられるものを提供していく必要性、能力がますます求められております。お客様の期待にお応えできるように私どもは専門的能力、人間力の向上を図る所存です。令和3年も私どもいび会計センターグループをよろしくお願い申し上げます。
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毎年恒例の経営計画発表会を開催
11月は私ども税理士法人いび会計センターの事業年度開始月でありますが、毎年のように11月の第一営業日に経営計画発表会を私の代表就任の時より行っています。当初は、私のみが発表をしていましたが、5年前より、正社員全員がスタッフ全員の前で、その年度の自身の目標、課の目標及び行動計画を発表しています。そして、月々の会議において、その進捗を振り返って発表していただく機会を設けています。 5年前よりプレゼンテーション能力が向上し、自信をもって発表していると私自身スタッフを頼もしいと思えるように成長したと思います。約1時間半というさほど長い時間ではないのですが、当事務所の一員であるという自覚を深め、自社の方針を熟知していただく時間をともに持つことができるので、私たちは最も重要な行事と位置づけています。発表会終了後には、前年度最も活躍してくれたスタッフの表彰も行います。 今年度は、コロナ対策を実施するという観点から、11月4日に事務所会議室の二倍以上の広さを持つ近隣の公共施設を初めてお借りして開催しました。数段高い席で発表を行いましたので、さらに特別な行事という意識になれたのではないでしょうか。 私どもの発表会は、一例ではあります。是非今後やってみたいと思われるお客様がいらっしゃいましたら、当事務所担当までお申し付けください。