コラム
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経営計画発表会は、表彰も兼ねてます!
令和6年は、あと残すところほぼ1ヶ月となりました。今年の総括を経営者の皆さんは、されているでしょうか。法人の1年の振り返りの機会として、「決算」があると思います。もちろん、法人の場合は、決算期に合わせて振り返るということでも良いのです。 私どもけやきパートナーズは、10月期決算ということで、11月が年度初めです。毎年11月の営業日初日は、パートを含め全員参加で「経営計画発表会」を開催しています。この行事は、着実に恒例化することができました。発表会を始めたのは、私が代表になってからのことです。最初は、私のみがこの事務所をどうしていきたいかを語るのみでしたが、年々内容を充実化させて、正社員は、全員が自身の今までを振り返り、当年度の目標を立てて、宣言する場になっていきました。このような充実は、私一人でなし得たものではなく、部長、課長の指導もあって成し遂げられたものと思います。 先日、顧問先様の社長様とお話しする機会がありました。その会社は、非常に業績が良く順調そのものですが、決して、その社長は、自らが優れているから、業績が良いと言われません。「優れているのは、管理職の部下であり、私はその上に乗っかっているだけである」とおっしゃいました。まさしく、そのとおりであると、15年の事務所代表としての経験から感じることができます。社長が突っ走っているだけでは、限界があるものです。事業を拡大したい、品質を良くしたいと思っているのであれば、部下の働きがとても大事です。信頼して任せる土壌を築いていかねばなりません。 私は、職員の「がんばり」に報いたいと考えました。各社員の当期目標の発表ののちに、表彰式も一緒に行います。過去1年間に優れた業績を残してくれたスタッフを表彰します。 けやきパートナーズと名称を変えてから、毎年のように受賞者を選定しています。名付けて、「けやき三賞」です。その年に、売り上げアップに一番大きく貢献した者、業務改善に大きく寄与した者、難しい案件を担当して成果を上げた者を、大相撲の三賞と同じように、「殊勲賞」「敢闘賞」「技能賞」として表彰し、11月に表彰状を手渡し、12月の賞与に、賞金を上乗せしています。受賞者の選考については、私が発案し、幹部で構成する表彰委員会に諮って決定しています。その表彰状の文言は、私が作成して、読み上げて敬意を払って表彰しています。 それとともに、永年勤続表彰も行います。税理士会や商工会でも、永年勤続表彰制度は、ありますが、普段一緒に仕事をともにしているスタッフの前で、表彰されたほうがより良いのではないかと思います。今回の発表会内での表彰は、第一課課長の小林宏紀に20年永年勤続表彰を行いました。小林宏紀も、当事務所の顔の一人です。令和6年11月1日は、税理士法人設立よりちょうど20年。その税理士法人の歴史と、小林の当事務所での勤務歴は、ほぼ重なっているということで、いかに長く勤務しているかが分かると思います。私の入社以前からのスタッフである部長の伊藤滋生とともに、当事務所を支えてくれています。やはり、スタッフとの一体感も成長の源です。
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11月8日:伊勢神宮への社内旅行を実施
10月1日は、保健師さんにお願いしての「健康診断の結果の読み方」講座を開催しました。 私どもの事務所では、だいたい8月、9月に健康診断を行っています。やはり受けっぱなしはいけないということで、自身の健康を見つめなおしていただくことを目的にして、集合研修を全員で行います。いつも言われるのは、適量飲酒、禁煙ということですよね。私自身は、30歳代の前半で喫煙をやめました。もともと、お酒には弱くて、病気になる前は、周りに合わせて無理に飲んでいた時もありましたが、51歳で脳卒中になり、半身不随になり、酔って転んでしまうと非常に危険なので、ほぼ飲酒はしなくなりました。 当事務所の職員は、比較的お酒好きなスタッフが多いのかなと思います。社内旅行のバスの中で、飲まれたアルコール缶が30本以上。おおむね1人ビール3本程度ということですか!(まったく飲酒しない人もいますので)おおむね350ml1本に14グラムのアルコールが入っているので42グラムのアルコールを摂取していることになりますか。「節度ある適度な飲酒量」というのを調べると男性は20グラム程度が適量というのです。バスの中でも十分に飲みすぎですね。せっかくの社内旅行でうるさくは言いませんが、気を付けてもらいたいものです。 11月8日の伊勢への旅路ですが、土日前の金曜日というのは、出勤する車が多いのでしょうか、集合場所の「パレットピアおおの」まで、いつもより時間がかかりました。大野神戸インターは、目と鼻の先ということで、東海環状道で養老まで移動できました。大野神戸インターの周囲には、昨年西濃厚生病院がオープン、イビデンの工場が建設中で、その駐車場は車でいっぱいになっていました。本当に様変わりしてきたインター周囲です。交通混雑もひどくなり、道路も拡張されてますね。 養老インターの先の三重県方面は、まだ自動車道の開通がまだで、国道258号を通って桑名まで移動になります。早く東海環状道の全線開通で、三重と岐阜が自動車道で、結ばれてほしいものですね。2度の休憩ののち、神宮の内宮へ。約1時間程度の参拝の後で、おかげ横丁にある「すし久」で昼食。昼食前に、「赤福」2個に抹茶を、店内で食べましたが、やはりできたては違いますね。これが、「伊勢の名物」なのでしょう。非常に食べやすい餅に、甘さ控えめのあん。お土産の赤福とは全然違うことが実感できました。食事処のすし久さん、比較的、お値打ちな値段で、ボリューム感のあるお食事であったし、テーブルも余裕の広さで、窮屈さもなく、快適でした。「てこね寿司」が有名らしいですが、ネタの厚さと、飯にかかるたれの味がよく合っていたと思います。そして、地ビール、横丁サイダーと、伊勢の色を打ち出しているのがよかったと思いました。全体的に、平日とはいえ、大変なにぎわいがありました。さすが全国的に有名な観光地、それぞれのお店がどこも魅力的で、もっといろんな店で、買い物をしたいなあと思えました。財布のひもがゆるむ、「楽しめる参道」ですね。街並みも古い感じがよく出ています。 伊勢神宮からの帰路すぐに立ち寄ったVISONは、伊勢神宮おかげ横丁とは対照的に、新しい商業施設でした。建物が、シックな色合いで、統一感があっていいですね。食料品を中心に見ていましたが、約40分の滞在では、全部を見て回れません。ここも、特徴ある飲食店が多いようで、食べ歩きしてみたいところでした。温浴施設もあったようで、束の間の入浴を楽しんだスタッフもいたようでした。 食べて、飲んでのカロリーが多いから、たくさん歩いても体重は減りませんよね。11月は、たいへん運動しやすい季節ですね。今月は、1日平均5000歩は、歩きます。
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けやきパートナーズ、4年目の船出
11月1日は、当事務所にとっては1年のうちで最も重要な日といっても過言でない日です。 この日は、税理士法人の設立日であり、「けやきパートナーズ」と名称変更して再出発した日でもあります。税理士法人設立してからも、ちょうど20年経過という区切りにも到達しました。平成16年11月1日に、税理士法人いび会計センターとして、税理士法人となりましたが、それと同時に、事務所拠点を1ヶ所増やしました。それまでは、揖斐川町三輪に1拠点だけであったのが、本巣郡北方町との2拠点体制になりました。北方町の事務所は、2階建てではありますが、1階を貸店舗、2階を当事務所で使用しました。岐阜方面の顧問先を開拓しようという意思であったのですが、その意思が十分に職員に伝わらなかったこと、2拠点間での意思疎通の取りにくさもあって、2拠点の間で、「微妙な温度差」ができてしまったように感じました。あと、当事務所に入って3年目のさほど実績がない二世に対して、「支社長」という肩書を持たせて、北方の責任者とすることを職員の皆さんは、よく思わなかったこともあるでしょう。 拠点が、複数あっても、肝心なところは一緒でなければならないと思います。その一体性を回復するべく私が代表となったその5年後である平成21年11月に、どのような事務所づくりをするべきか検討していきました。人数の多い揖斐の本社を束ねていく必要があり、自身は北方に残れないということで、本社揖斐に戻ってきました。そこで、もう一度、揖斐に全従業員を集結させて、再度やり直そうと決めました。平成22年に人数が膨れ上がった現行人員を収容するために、増築工事を実施することにしました。増築工事によって、すべての職員が1階で執務することができるようになり、意思疎通が改善されました。 私が、代表になってから15年、現状の事務所の外観となって14年が過ぎました。私は、70歳になるまでには、代表のバトンを後進に譲りたいと思っています。今、56歳ということは、ちょうど折り返しを過ぎた時です。 外からは見えやすい建物の話ばかりしましたが、事務所内で話していることは、毎年自分が成長していると実感できるように仕事をやっていこうということです。会計事務所の仕事は、毎年のようにある決算申告を無難に乗り越えることと思っている人もいるかもしれませんが、私は、毎年のように少しづつ変化する顧問先のニーズに合わせて、きちんと我々は、勉強して、その時々にふさわしい助言をしていかなければならないと思います。我々は、中小企業の経営者の「永続的パートナー」なのですから。
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スポーツの秋、芸術の秋
政治の秋、うーん、泥臭いところが嫌ですね。衆議院選挙について、書きましたが、先行き不透明ですね。いろんな可能性を解説委員がしゃべるのですが、私としては興味はあるのです。しかし、党と党の腹の探り合いというところを、有権者が見るにうんざりするところですよね。 これに対して、スポーツ、芸術は、万人が楽しめる、心を豊かにできるものだと思います。 スポーツというと、この時期ですと、昔から関心があったプロ野球の日本一チームを決定する日本シリーズ。最高で7試合、先に4勝できたほうが日本一というシステムですから、プロチーム同士の最後の1席をめぐる戦いですので、非常に熱いものがありますね。これが終われば、野球のシーズンオフというので、野球ファンは大いに関心を持って観戦しますよね。今は、地上デジタル放送だけでなく、インターネットでも観戦できるとかで、時代が変わったものです。こういう大きな試合は、本当は現地で生観戦するのがいいのですが、チケット争奪戦が激しそうですね。大勢で集まってテレビ観戦で、盛り上がるのも楽しいですよね。平成の初期のころまでは、家族でテレビを囲んで観戦、友達同士でビデオ鑑賞、テレビ観戦ってよくやっていたのですが。今は、個で楽しむ時代かもしれません。時代の変化ということでしょう。とはいえ、今も昔もプロ野球日本シリーズは、秋の風物詩というのは間違いないでしょう。 もう一つ加わりそうなのが、メジャーリーグのワールドシリーズです。今年は、大谷選手、山本由伸選手の在籍するドジャースのワールドシリーズ進出で大いに盛り上がっていますね。日本よりもはるかにチーム数が多い中、さらに試合数も多いメジャーで勝ち上がった同士のファイナルに、日本人がそのチームの主力として2人も出場していることに誇らしさを感じざるを得ません。日米の時差で、試合の開催が、日本時間の午前中ということで、応援しにくいですが、お仕事を引退された方々などは、孫のような2人の若サムライの活躍に心躍らされることでしょう。大谷翔平選手の女性人気がすさまじいのか、私のお世話になっているリハビリ施設にあった「週刊女性」の表紙に、3回連続でしょうか、大谷翔平選手のユニフォーム姿が。ほんと、9月、10月のスポーツ界は大谷一色でした。 そして、今年は、岐阜県では「清流の国ぎふ文化祭2024」が行われています。地元揖斐川では、こども歌舞伎の特別公演が行われました。こども歌舞伎を応援したい私は、地元で開催されるこども歌舞伎は必ず見に行っていますが、5月と同じ演目ではありますが、今回は、舞台の大道具もフルに装備されて、舞台いっぱいに広がっての歌舞伎であり、会場の音響の良さも相まって、より本場に近いものに仕上がっていたように感じました。 先週の週末には、地元の恒例行事である「アートいびがわ」。美術、書道、写真などの展覧会が開催され、優秀作品は表彰されています。まさに芸術の秋。短歌、俳句などの文学作品の展示は、今まで見ていなかったのですが、見てみました。 ぐっと刺さった見事な作品が一つありました。いいですね、地元中学二年生の男子の作品です。 「夏の夜 虫がかなでる クラシック 期間限定 無料公演」 感性の豊かさ 言葉の用法が、本当に印象的ですね。虫の音、確かに古から、ほとんど同じように奏でられていたことでしょうね、クラシック 確かに現代の歌謡曲とは一線を画する純粋な音色であると思います。モーツアルト、ハイドン、バッハ?ヴィヴァルディ?虫の音色をヴァイオリンで表現していたような。虫の音色がクラシックと言い切っているのがいかにも歯切れよく、気持ちよい。あとの表現は、何やら商売上手なうたい文句ですね。「さあさ今がお買い得、タイムセールだよ!」とばかりに。そう、私たちは、「限定」に弱いのです。「芸術的」でもあり、「ユーモア」たっぷり。にやりと、笑わせていただきました。
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衆院選の結果に思うこと
石破総理誕生から、ろくに国政について議論もなされずに解散を強行されるということで、国民が疎外感を覚えてしまったのではないかと思えます。石破総理で良いのかどうかは直接的には国民が手を下すことはできません。解散の時期も、確かに総理に決定権限があるのですが、総理になったばかりで、施政方針を表明しただけですので、何も実行せずに解散してしまうのでは、石破総理の政治実績など評価できないことでした。ですから、投票率も低くなるのは当然でしょう。10人に4人も投票しないのは、政治に期待できない、信頼できないという方が多いからでしょう。政治を身近にする情報をより手の届くところに置くというのは大事なことに思えます。 投票の判断材料の多くは、岸田自公政権が進めてきた政策の是非であると思います。これについて、「給料を上げる」努力をするというのは、よく聞こえてきました。これは、これで賛同できる話です。ところが、それを上回って、物価が上がっていってしまう、消費税、社会保険料といったものは、どんどんアップされる。これでは、生活が成り立たない、やっていけないという痛烈な庶民の声を政治は受け止めなければならないということではないでしょうか。今回の選挙の1つの争点であった「政治とカネ」の問題。こんなこと、何度やっているのでしょうか。「ロッキード事件」、「リクルート事件」というのがあって、そのたびに政権与党は国民からバッシングを受けてきたのにもかかわらず、「のど元過ぎれば熱さを忘れる」ということでしょうか。選挙というみそぎが、あるたびに、かぶとの緒を引き締めなおし、出直すという謙虚さが必要なのではないでしょうか。自分たちのお金のことを自分たちで決めるから、大甘になっているのではないでしょうか。政治資金に関することは、専門的な機関に委ねていくべきではないでしょうか。 岸田政権の国民向けの政策に定額減税がありました。定額減税は、一時的に国民の懐が潤うことにはなります。しかし、給与支払いをする「企業の手を煩わすもの」になっています。大雑把にいうと一人4万円の減税(高所得者はなし)をというだけでは、分かりよいものの、なんだか後から注意書きが数多く加わってくるもので、煩雑さがあるものです。こんなことやるくらいならば、給付のほうがよほど、簡単なのではと思わされます。 税制面で、声高に具体的な政策を訴えておられた政党がありました。非常にわかりやすい切り口であり、賛成できます。確かに、基礎控除と給与所得控除を足し合わせたものは、38万円プラス65万円が48万円プラス55万円に変わっただけで103万は変化していないのです。これ、私が税理士業界に入ってからまったくかわっていません。すなわち25年以上変わっていないのです。この間デフレで、物価が上がっていなかったのはありますが、最近は物価があがり、最低賃金があがったのですから、103万円では、就業時間を調整して税金がかからないようにします。「扶養の範囲内」という問題ですね。就業調整されて困るのは、中小企業の店主です。確かに、この政党の「103万円の壁」を取り払って、大幅に増額するというのは、正論です。本来ならば、与党が率先してやるべきところを、この政党が重点政策に掲げられて、大きく支持を増やされたのは注目に値することでした。 自公で、大きく過半数を超えた議席があった時代が終わり、野党では、大きく議席数を増やした党もありましたが、いずれも緊張感のある面持ちであったのが印象的でした。そんな緊張感を感じた国民が、「この選挙結果で良かった」と思ったのではないでしょうか。多党連立政権や、基本政策が違った政党同士の数合わせの連立政権は、非常に不安定であり、安易に連立連立というようにやるのは、政治史を見ると慎重であるべきです。この国が、本当に良い国、住みよい国になるように与野党対立でなく、お互いに英知を出していただけたらと思います。 もちろん、国民は、政治に関心を持ち続けることが大切でしょう。当たり前に18歳以上のすべての国民が選挙権を得たのではなく、長い間かかって国民が勝ち取ってきたわけですからね。権利を無駄にしてはいけないと思います。
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家族揃って選挙に行こう!
久しぶりの国政選挙です。自分の意思を政治に反映する機会は、「選挙を通して」するというのがルールです。 政治の専門家である政治家に「政治」を委ねるというのは、非常に合理的な制度であると思います。当たり前ですが、政治家は、国民の信頼にこたえて、この日本国をよくするため、住みやすい国にするために働いていただかねばならないと思います。日本が良い国となるといっても、あまりに抽象的ですよね。具体的に言えば、「病気になっても、困らないセーフティネットが充実していること」「高齢化社会に伴う介護問題が解決されていること」「通勤地獄、交通渋滞が解消されるように、交通網を整備すること」「全国津々浦々まで、快適で安全に移動できるように、新幹線ネットワーク、航空ネットワークを充実させること「不測の自然災害に備え、国土を安全に保つこと」「日本が外国から侵略されぬように、自ら時刻の防衛をできるシステムが完備されていること」「未来を担う子供の教育を受けられる機会を十分に確保すること」「高齢となって働けなくなっても、最低限の生活費が年金から支弁されるという年金制度をいじしていくこと」。本当に、様々な政治に対するニーズがあると思います。 何を一番に重視するべきなのかということで、各党で主張は、分かれると思います。国民としては、自らに、損か得かを考えて投票行動をする人も多いでしょう。以前、民主党が政権をとった時の公約は、「高速道路を無料にします」、「コンクリートから人へだから、八ッ場ダム建設やめます」、「児童手当よりも大規模なこども手当を支給します」という国民に対するばらまき的なもので、人気をとって、政権交代を果たしました。今回も「消費税減税」をいう野党が多いのですね。確かに、減税による景気浮揚、庶民の生活苦を解消する一手段になりえます。しかし、一方で財政赤字をこれ以上増やしてはいけないということで、与党は、減税には消極的ですね。どちらが、正しいのでしょうか。私は、結論を出しかねます。 ただ、税理論に合致していない課税はすべきでないと思います。所得税の基礎控除が最たるものです。金持ち増税ということで、基礎控除の金額が一定所得以上の高所得者はゼロ円とされています。この改正、ありえません。なんでもかんでも増税すればよいというものではありません。基礎控除の意味分かってやっているのでしょうか。生活を送るのに、これだけは必要だから課税しないとされた部分ではないでしょうか。それは、金持ちであろうが変わるはずがないでしょう。扶養控除も縮小されようとしています。児童手当の範囲を拡充したからだといいますが、扶養控除を縮小することで、かえって負担増になる層もいるわけですよね。同じこどもを扶養するのであるから、児童手当の有無などで、扶養控除が変更されるのは、理屈に合わないのではないですか。扶養控除、基礎控除を減らすことによっての増税には、賛成できません。 時折、税制改革で、庶民感覚を無視したごり押しのような改正が出てくるのは、いったい何なのでしょう。国民の納得できる税制というのが求められています。インボイス制度も、考え方自体は至極まともなのですが、いざ実行することになって、ああ、面倒だなあと感じます。さほど大した金額でないのに、経理手間はずいぶん増えたなあと思います。 私は、家族4人で期日前投票を役場まで夜に歩いて行ってしました。末っ子が18歳になって、初の選挙権の行使でした。若いうちから、投票行くのは「当たり前」というのを教えていかなければばりません。「高校で、選挙の話もするよ」という三男。そう、納得して、税金を負担し、税の使途について、関心を持つことが、日本をよくすると確信しています。うちの職場では、投票率8割はいっていると思います。そうです、家族そろって、投票所に行きましょう!
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金融機関への決算報告は経営者自身で行いましょう!
経営者は、できあがった決算書がどのような意味があるか理解して、そこから自社の課題の発見につなげていただくことが重要です。そして可能ならば、どのように決算書が作成されるかのかについて興味を持つと、さらに決算書がさらに身近になります。決算書は、「簿記」というルールに基づいて作成します。みなさんは、“売上を計上”した、物を“仕入れた”という事象に注目する方が多いと思います。しかし、「簿記」の仕組みでは、売上が計上されたから、「どうなった」ということを記録することができるのです。それを取引の二面性と言ったりしますが、「その二面性を必ず記帳する」というのが(複式)簿記です。先ほどの「売上があがったからどうなった?」の「どうなった」の方も記帳していくのですね。売上を計上できたから、その結果、売掛金が増えたとか、預金が増えたとか、そういうことです。簿記では,①売上増②売掛金増または預金増という二つの面の記録を「集積」していきます。その結果として、最終的に決算書ができあがります。 簿記のルールに従った記帳とともに、平成からは、その取引は消費税がかかるのか、かからないのかが加わり、近年の税制改正で、その税率は10%か8%か軽減の8%かという判定が加わりました。経理には消費税の知識が必須の時代となってきています。 会計と税は、関係性が深いので、私たち税理士事務所が、お客様方に経理の知識を教授するというのは、理にかなったことです。そのために、私たちが存在するわけですから、積極的に利用してください。 さて、私たちは融資に関する相談を受けることがあります。企業が、成長発展していくには、資金が必要ではないですか。その融資を受ける際に、決算書を提出するように金融機関から求められますね。そこで、金融機関から借りるので決算書を見栄え良くしてくださいと要請されることもあります。故意に利益を上積みする「粉飾」をしたがる人がいます。絶対にやってはいけません。粉飾を一度やってしまうと、続けて粉飾することになる場合が多いのです。元に戻すのは、至難の業です。 会計には、「一定のルール」が存在します。これを守らなければ、決算書を誤って読んでしまうことになります。粉飾をしてはいけないのは、「前期との業績比較」や「同業他社との業績比較」を見誤ってしまうからでもあります。それとともに、金融機関に虚偽の報告をすることにもなるからです。もちろん、税金を逃れるために売上除外するのは論外です。利益が過大でも過少でもダメと言うことです。そうならないように、私たちは、お客様に助言する義務があります。金融機関には、正しい情報が伝わるように決算書などを作成したいものです。その点、当事務所は、法人のお客様には「茶色の美麗な合皮の表紙」の中に綴った申告書、決算書をご用意しています。その記載についても、記載不足にならぬようにしています。皆様は、当事務所決算説明を受けていただき、ご自身で金融機関への決算報告を行えるようにしていきましょう。
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健康診断の結果を活かそう! 私を反面教師にしてください
私が51歳で脳出血によって入院してから5年を超えました。不自由になった左半身、これも日常となり、抜本的に右手足と同じように動かすのはかなわないようです。皆さんには、私のような思いをして欲しくないのです。左腕が、うまく動かないことで、茶碗をもってご飯を食べること、皿の持ち運び、重い箱の持ち上げ、電球の取り換え、洗顔、爪切り、着替えなど非常にやりにくいか、できません。両手で、キーボードを操作できないので、仕事の能率が著しく落ちます。片手でのローマ字入力は、タッチミスが非常に多くなるのです。意外と片手が機能しないと不自由でやりにくい動作は多いのです。 経営者は、体調管理も大事、仕事の一つと考えるならば、私は落第経営者です。そのような経営者になってはいけません。皆さんには「身体の手入れは、怠ることなかれ」と言いたいです。会社の浮き沈みは、経営者次第なのですから、経営者の長期不在は、会社の命運を左右しかねません。特に中小企業の命運は、社長次第です。「社長が良ければ、会社業績がいい」という法則は、中小企業ほどあてはまります。 賢明な皆様は、健康診断を毎年欠かさずに受診されていることでしょう。もちろん、受診するだけでは足らず、健康診断の結果をいかに今後の生活に生かすかというのも大事なポイントではないかと思います。忙しいから、後回しにしていった結果、非常に重い症状になってしまったというのはよく聞く話です。医師などに、健診結果を見せて、指導してもらうことです。「身体が痛くなっては手遅れだ!」「痛くなくも、数値悪けりゃ医者へいけ」「好きじゃない医者の言いつけきちんと守れ」ということです。 わが事務所、お客様のところに行くにも、通勤するにも車を使用しています。ほとんど歩くことがありません。つまり、運動不足になりやすい環境なのです。アンケートで1か月の職員の平均歩数が3000歩程度ということが判明しました。健康つくりのために、やはりこの歩行数を増やさないといけないということで、歩行数を増やすための取り組みをすることにしました。名付けて「けやきけんこうプロジェクト2024」です。事業所ぐるみの健康サポートも行っていくのが良いと思います。従業員さんの健康を配慮するのも経営者の役目です。 私の病は、医者通いをして、節制していたら予防できていたと思います。しかし、健康診断を受ける、きちんと診断後の処置を行うで防げる病もあるでしょう。しかし、何かと忙しい経営者、医者に行くのを怠ってしまうこともあるでしょう。そして、病が前触れもなく突然やってくることも、あるかもしれません。そんな時に効くのが保険です。最近は、医療の進歩で命を落とさずにすむことも多くなりました。そこで、「死亡リスクに備える」だけでなく「障害が残るリスク」に備える、「働けなくなってしまうリスク」に備える保険も登場しています。ぜひ、経営者にはそのようなリスクに備えることの重要性をお伝えするのも私たちの業務の一環です。なぜならば、我々の務めは、皆さん企業を「永続的に」発展する企業にすることですから。