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令和2年を振り返り思う

経営者としての仕事は環境変化に対応すること

令和2年はまさに歴史的な一年になりました。だれも経験したことがない世界的な試練を人類は味わうことになりました。初ものづくしの出来事に、事業所としてどのような決断を皆様はなさってこられたのでしょうか。どんな新しいことを始められたでしょうか。今まで味わったこともない環境の変化にいかにうまく順応していくのか、何をなすべきなのかを決断をしていかなければならないのは経営者です。この1年、私も税理士事務所の代表者として、重要な判断をする局面を何度も体験してきました。

当事務所となる対応 ~その1~

この事務所で初となったことですが、一例を申しあげると、4月に緊急事態宣言が発出された際の在宅勤務です。4月は、事務所内人数を極力減らすことが要請されていましたので、週に最低何回は出社せず、在宅勤務とするか有給休暇取得にする策を講じました。

当事務所となる対応 ~その2~

 また、正社員全員による月初の月例会議を2度中止しました。しかしながら、いつまでも中止にするわけにもいかないので、7月よりzoomを利用した「テレビ会議方式」による月例会議開催を決めました。当事務所のパソコンはウェブカメラが内蔵されていないものがほとんどであったため、外付けの「ウェブカメラ」を購入し、それとともに「マイク付きのヘッドフォン」も購入しました。テレビ会議方式の会議は、今年4回開催し、コロナ感染症収束までは続ける予定です。

テレビ会議方式をとっているのは、全社員が当事務所の2階の若干狭めの部屋に集まってしまうと「密」になってしまう恐れがあるためです。パソコンの画面で顔を見ながら会議できるのは良いのですが、やはり一堂に会して会議を開催する方が、同じ時間、同じ空間でともに過ごすという点で、組織としての一体感を高めるのに効果はあると考えました。そこで、事務所近郊にある公共施設の会議室をお借りすることにより、「密」を回避することを考えました。当事務所の立地の利点として、500mの範囲内に公共施設が数多くあることがありますが、その立地を活かすことができたと思います。場所を変えての会議開催は新鮮な気持ちにもなり、おおむね好評であったように思います。

当事務所の取り組みを2つ紹介させていただきましたが、こういう非常時については、今までやってきたことが普通にできなくなることがあります。できなくなったかわりに何を行うのか考え、決断するのは経営者の仕事です。柔軟な発想で、従業員さんの衆知も集めつつ事業経営をしていただきたいと思います。

代表的トレンド予測

令和2年で印象に残ったことから、令和3年以降も予測されるトレンドを私なりにいくつか考えてみました。(みなさん、はずれても怒らないでね💦(笑))

1. オンライン商談、オンライン研修、在宅勤務はコロナが収束してもなくならないであろう。

2. 電気自動車の普及は今後ますます進むであろう。

3. キャッシュレス化の進展もさらに進むであろう。

4. 行政手続きのオンライン化の流れは、さらに急速化するであろう。

5. マイナンバーカードの用途は、さらに増えるであろう。

6. モノ消費からコト消費へのシフトがさらに進むであろう。

人間的温かみの必要性

私は、11月の下旬に人間ドックの受診をしました。今までさまざまな医療機関で受診してきたのですが、それはいずれの医療機関にも納得できない何かがあったのです。受付する際に対応が冷ややかであったり、見知らぬ数多くの人達と一緒に受診しなければならなかったり、診断用のプレートや書類を持って歩き回らなければならなかったり、流れ作業的に受診者を扱っているように感じたり。確かに施設はきれいで新しく設備も最新という医療機関もあったのだが、それに頼りすぎているという感覚になるのです。しかし今回受診した病院さんは違いました。電話で問い合わせをした時から、受診者の気持ちに寄り添っているという気持ちにさせてくれました。どの看護師、事務員も私に対して丁寧に言葉をかけてくれました。出来るだけ分かりやすく説明しようという気持ちが伝わってきました。

内視鏡の検査を初めて受けた私が辛い思いをしないようになのか、3人がかりでケアをしていただいたのは有り難かったです。胃カメラが体内に入っている時は、優しく背中をさすっていただいていました。そんな対応があったからか、医師の腕が良いのか分かりませんが、想像していたよりも内視鏡による検査は辛くないと思いました。その病院で、同時間帯に受診していたのは私だけであったので、なぜか聞いてみたのですが、受診者がマイペースにリラックスして受けていただくために、多くの受診者は受け付けないということでした。病院自体は、昭和50年台にできた感じで古いからかは分かりませんが、今まで受診した中では最も安い料金でした。残念ながら、自宅より遠い病院なので、病気で受診するということは、考えにくいのですが、来年もまたここで受診したい、夫婦で受けに行きたいと思える人間ドックでした。

AIやICT化が進展した今であるからこそ、人間しかできない温かみのある対応が求められる時代になっているのではないでしょうか。「絶対に税理士の業務はAIにはできません」、お客様の表情からお客様からいただいたお言葉から、お客様の求めておられるものを提供していく必要性、能力がますます求められております。お客様の期待にお応えできるように私どもは専門的能力、人間力の向上を図る所存です。令和3年も私どもいび会計センターグループをよろしくお願い申し上げます。