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大盛況の屋台村:いびがわ花火にて

4年ぶりに大々的に開催された花火大会。やはり人々の4年の思いが詰まった瞬間だったのでしょう。揖斐川町役場の駐車場には非常に多くの人が集まり、大賑わいという感じでした。ビールを持って飲みながら祭りを楽しむ人が多かったように感じます。例によって、アスファルトの上は大変暑くより飲みたくなる雰囲気だったのです。マスクをしながら楽しむ方も少なからずおられたので、そこを除けばおおよそ4年前に戻りましたね。この瞬間が来るのをどれほど待ったのでしょうか。この間の変化とすると、キッチンカーが完全に市民権を得たこと。主催者としても、テントや電気の用意が必要ないので、出店料を安く設定していました。

揖斐川町商工会からの栄町・前島支部で催事をやってもらえないかというお願いをされ、支部の執行部の方より、催事開催の打診があり、催事実施の決定が行われました。長らく支部では「金魚つり」を催事として行ってきたのです。しかし、余ってしまった金魚の処分問題、暑い夏で、水温の上がる中での生き物の管理の難しさという問題、金魚調達が年々難しくなっている問題がありました。金魚の処分ですが、残った金魚を大量に近郊の川に流すことは、生態系に影響を及ぼすものでもあり、金魚がかわいそうであるとも思われます。熱い水になってしまうことを防ぐ手立てとして、氷を調達して、水の中に随時投入するということを行っていました。金魚の調達については、調達のために往復2時間程度動いていたのです。伊勢湾近くの弥冨まで車で仕入れに行っていました。決して、店が、金魚を届けてくれていたわけではないのです。かといって、金魚をつったあと、金魚を持って帰りたくないという方も数多くおられて、それもまた困るのですよね。金魚をいじめているだけって感じになりませんか。

支部執行部の方より提案されたのは、「風船ヨーヨーつり」「スーパーボールつり」。従来から持っていた水槽などを利用した夏の縁日によくあるお遊びでした。全会一致で、金魚つりから変えることが決定されました。当日の準備が2時間半程度で、開店となったのが、午後4時30分頃。非常に多くの方々に喜んで遊んでいただいたと思います。小学校未満向きの遊びが少なかったためか、長蛇の列ができて、風船は用意していた200個が早々となくなり、スーパーボール、小さいおもちゃなどもあっという間につられて、大勢の子供たちの手に渡っていきました。花火が始まる午後7時半頃には、スーパーボールも全くなくなってしまい、大盛況のうちに終了してしまいました。ここまで人気とはねえ、コロナで自粛されてきた縁日のようなにぎやかさを子供に体感させたいという親さんが多かったのではないでしょうか。さほど大きなトラブルもなく、親子のはしゃぐ姿を見て、夏の夜は、やはりこんなイベントがないとなあという気持ちになりました。イベントが元に戻って本当に良かったと多くの人が感じていると思います。

商工会の支部の役員は、3年ごとの交代で、今年は3年目の最後の年でした。3年間、結局何ら活動しなかったという風にならずに済みました。金魚すくいもでも同じように列ができ、次から次に、小銭の受け渡しを行ってという嬉しい悲鳴でした。決して営利が目的ではなく、イベントに来場された方にいい思い出となればという気持ちで私は、役をできる範囲でやらせていただきましたが、いつもは、見られないくらい数多くの幼児、児童の喜ぶ顔が見られ、悔しそうな顔が見られてよかったと思いました。意外に揖斐にも子供がいるもんじゃないですか!とも思えたのですが、実際来ているのは、揖斐川町在住ではなくて、「揖斐川町」に縁故のある子どもたちも含まれているるのでしょう。でも、そんなことはいいんです、揖斐に良い思いを持ってもらえたら、揖斐で良い思い出を作ってもらえたら。