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この20年事務所の変化

この4月より久々にフルタイムで働いてくれる職員が入ってくれました。求人を始めてから6ヶ月経ってようやく採用が決まりました。これほど求人に長期間を要したことはないように思います。最近の求人難の影響を受けました。当事務所の立地にも影響されていると思いますが、志望してもらえる魅力ある職場を作っていく所存です。会計事務所は、人が生命線です。良い人材を採用し、教育していくことがとても大切なことであると感じます。4月入社の新人は、揖斐郡池田町出身で、私の出身高校の大垣東高校卒ということなので、同じ養老鉄道で同じ高校に通った共通点もありますので、喜ばしく思います。3年前に大学卒し、会計事務所ではない他の職場より転職して当事務所に入ってくれました。初心を忘れずに、お客様のために努力し続けてほしいと思っています。

私がこの事務所に入ったのは21年前(平成14年)のことでした。その年に生まれた二男が、20歳になり当事務所で確定申告時期に私のアシスタントでアルバイトしてくれました。それを考えると、ずいぶんと時間が経ったものであるなあと感慨深いものがあります。私も、そういえば事務所の手伝いをしたこともあったなあと思い返します。やはり、歴史は繰り返すのでしょうか。

20年前、当事務所は「有限会社揖斐会計センター」と「国枝隆税理士事務所」が併存していて、主に記帳業務については、有限会社が行い、税理士業務は、個人の税理士事務所が行うという方式を採っていました。平成14年より、ようやく税理士にも「法人化」が認められるようになりました。またそれより少し前に、「税理士事務所の広告」が解禁され、「税理士報酬規制」が撤廃されました。自由な経済活動が保障され、税理士にも「競争原理」が働くようになってきた頃といえます。

当事務所の現場で言えば、「普通預金」などと書かれた「勘定科目」のゴム版があって、よく使っていました。当時は、「OCR読み取り機」で読み取って記帳を行うこともやっていました。いずれも、今はもうありません。記録媒体は、フロッピーディスクで、データの移行をしていました。MOという記録メディアも今やありません。物質的なものは、本当に大きく変化を遂げ、より便利になりました。

ソフトウェアの進化によって、大幅な業務の合理化ができています。その合理化によって、税務会計以外の業務に時間をかけることができる環境になっています。事務所の中心業務は、税務会計ではあります。しかし、お客様の求めるサービスは、より広範なものに変ってきています。それに応えられる事務所づくりをしていかなければならないと考えています。そこで私どもは、経営理念に「中小企業の経営者の良き永続的パートナーとなって、お客様ととともに成長する企業を目指します」と掲げて日夜努力しています。税務、会計という専門性ある領域ではありますが、それをさらに超えて企業経営面に関しても頼りにしていただける存在に。

企業活動を支える用具はどんどん変わりますが、けやきパートナーズが、経営者を支えるという姿勢は、恒久的、普遍的です。経営者と一生涯のお付き合いができる存在であり続けるように継続した教育研修を行っていく所存です。