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WBCを観て思うこと・1次リーグ戦3試合終了

5回目になる野球の国別対抗戦が東京ドームなどで始まりました。第1回の王監督が率いたサムライジャパン優勝、第2回も韓国とのマッチレースを制しての優勝など日本の野球が世界の頂上にあることを誇りに思う2度の開催でした。その後3回目、4回目は優勝に届きませんでした。やはりトーナメントの厳しさでしょう。勝ちしかないという中で「紙一重」での敗北であったように思われました。負けたように思えない大会というイメージで、毎度他の国を超えた戦いを見せてくれている選手たちに感謝するほかにありません。国際大会は、日本を応援することにより我々日本人がまとまれるイベントであり大いに日本代表チームに声援を贈りたいです。

ようやくコロナの規制が緩やかになり「鳴り物」による日本式応援が復活しました。時折うるさいなと感じていた音が、この大会ではほとんど気にならなかったのです。やはり、観客の大声援があってこそのプロスポーツなのかなと感じます。1つのボール、ストライクで観客が拍手する、佐々木投手の剛速球にどよめきが起こる、小さな1つのボールを観客が集中して観ている、そのような観客の中でプレイできることを誇りに思い戦ってくれているのであろうと想像しながら観ていました。ほぼ3試合、休みなくテレビいえパソコンにかじりついて(アマゾンプライムビデオ)私は観戦していました。ちょうど夜の多くの人が視聴できる時間帯にやってもらえるのは、ありがたいことですね。野球のワールドカップにしたいと思えば、サッカーワールドカップのように各国持ち回りにより開催するというのが良いのでしょうけれど、野球が人気のある地域は限られているということでしょうか。今回も「日本、台湾、米国」での開催です。いずれも東京ドームが開催地のひとつで開催されてきています。プロなので、興行が成功するかどうかが大事なのでしょうけれど、世界的に盛り上がりに欠けるイベントであるのが惜しいところであると思います。日本では、人気ナンバーワンのスポーツである野球、大多数がそのルールを詳しく知っているだろう「国民的スポーツ」であるといえます。実際に世界ランキングも日本が1位であるといいます。

やはりナンバーワンというのはいい響きです。特に日本の国際社会での競争力低下が叫ばれるようになり久しいですが、まさにお国芸である「野球」ですが、より世界的にも人気あるスポーツとなり、その中で「トップ」になれればより胸を張れることでしょう。

さて、出場選手が今回もあまりに豪華。名前が知られた超一流スター選手がそろったサムライジャパンです。ところが、そんな中、代表チーム結成ということになって初めて名前を聞いたのが「ヌートバー選手」でした。現役メジャーリーガーですが、大谷選手のような華やかな成績をあげている選手ではありません。外見、登録名からは、「日本人?」「日本チームの一員でプレイできるの?」という疑問がわきますが、出場資格はあるそうですね。お母さんが日本人であるとか、少年期より野球に親しんできたとかをテレビによって知りました。実際、強化試合から1次リーグまで1番打者で日本を引っ張っていますね。気迫ある球際に強い守備には、これぞプロと思えるものがありますし、走攻守三拍子そろった選手ですね。日本で生活した経験がないためか、日本語は片言だけだそうですが、ヒーローインタビューでは、「ありがとう」を連発したり、ジョークで楽しませてくれるなど、すごく好きな選手になってしまいました。多くの日本人がヌートバーのとりこになってしまったんじゃないでしょうか。

あと、もう一人。やはり大谷翔平選手。言わずと知れたスーパープレイヤーでありますが、これほど、画像としてずっと映し出しているのを見たことがなかったのですよね。もうプレイの実力については、みなご存じです。ベンチにいる大谷選手の表情、姿をカメラは何度もとらえるのですが、彼の表情のなんと豊かなことか、本当に日本代表チームにいることを心の底から楽しんでいるように思えました。身振りが大きいのは、アメリカでプレーしている期間が長くなったからでしょうか。大谷選手が人気なのは、その実力もさることながら人柄も含めてであろうなと実感しました。「投打の高いレベルでの二刀流」というのは、歴史的に例がないところで、彼に並ぶ選手はいません。世界から憧れる存在となった大谷選手が、日本に凱旋してきて代表チームの一員として活躍してくれていることが嬉しくてたまりません。

11日は、チェコ共和国と対戦でしたが、アジアの2か国と異なり、選手たちに笑顔が数多く見られたことが違うなと感じました。大量得点差であるから、渋い顔になるのが普通なのに。日本であれば、大量に失点されてへらへら笑っていたら、怒鳴られるのではないかと思うのですが、自由な雰囲気の中でプレイするのが許されているチーム方針であるか、それともお国柄か?この大会に出場し、強豪チームと戦えたことに満足しているからか、しかも満員の観客の前で。そのあたりは分かりませんが、とても楽しそうだということを顔に見せていて、それがチェコの人っていいな!って思わせてくれました。やはり笑顔っていいんです。そう、選手から「マスク」が消えました。マスクがあると素敵な笑顔が見られません。「笑顔」は、明るい社会を作る第一歩です。試合が終わってから友好的にお互いを讃えあうのもスポーツの良さですね!