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「いび会計センター」という名称の起源

2021年11月1日月曜日、月初め、週初め、1が並んでそして大安という物事を始めるのに最良の日にいび会計センターは幕を下ろし、けやきパートナーズが始動しました。

前の名称である「いび会計センター」は、当事務所が平成16年に税理士法人を設立する時に変更したものですが、以前は漢字での表記ではあったのですが、税理士業務の補佐を行う記帳代行会社でもある「有限会社揖斐会計センター」という存在がありました。その有限会社は平成3年に設立されたものです。その前より、個人事業として、「国枝隆税理士事務所」と並行して「揖斐会計計算センター」という商号の事業を営んでいました。その発端が、昭和50年台後半なのではなかったかという記憶です。現在地に事務所が移転した昭和55年頃から「揖斐会計計算センター」が登場したのです。

その当時、まだコンピュータは普及していない時期であり、当然、大変高価な商品でありました。手書き伝票が普通、手書きの総勘定元帳は当たり前、まだ電卓よりそろばんという時期であったと思います。その時代では、手書きの元帳から活字の癖のない綺麗な文字への変換、計算のスピード、正確さがとても価値があるものだったのです。ですから当時の名称である「会計計算」の付加価値が高く、希少性があったのではないかと思います。

平成の30年間で、オフィスにパソコンは当たり前で、安価なパソコン、ソフトウェアの普及で会計計算のウエイトが大きく低下しました。あらゆる申告書、申請書の手書きがなくなり、さらに電子申告により、役所に行く手間が省き、電子納税は、金融機関に出向くことをなくしました。そのような背景を考えるならば、会計計算というバックオフィス業務の比率が低くなっていくのは当然です。そんな時代の変遷を考えると、税理士事務所が、「会計、税務」という名称を付すのは時代遅れになっていると思い、今回の事務所50年を機に変更を思いついたわけです。いび会計センターという名称からの脱皮は、「昭和から令和へ」と時代が変わってきたのも契機という訳です。

けやきパートナーズという名称は、行政書士、社会保険労務士とも相性が良いため、全ての法人名をけやきパートナーを頭につけるということで統一することができました。中小企業の経営者の良き永続的なパートナーになるという経営理念(体)を名で表したいという私の思いにフィットし、かつ創業の地である揖斐をいつまでも大切にしたいという「揖斐川町の木けやき」がミックスされ、私は本当に良い名称にできたなあという思いを持っています。この名前であれば、きっと未来永劫変える必要はないように思ってしまうくらいで、1年前にこの名前に変更しようと決めた時以上に気に入っています。