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山陰への旅行② 安来駅から足立美術館へ

特急やくもに乗って、山陽から山陰に移動していくと、ようやく平地になった感覚になるのが「米子」(よなご)なんですね。米子は、分岐点のようで、鳥取市方面と松江出雲の島根方面と分かれます。「米子」は鳥取県なのですが、松江方面に行くとすぐに、島根県です。あれ?いつ島根県に入ったの?というくらい境界がよくわかりません。そして間もなく「安来(やすぎ)」駅です。米子からを出発してからほとんど時間が経っていないではないかというくらい近いのですね。安来が、米子にあまりに近いのか、米子があまりに島根によっているのか分かりませんが、まるで、岐阜市と瑞穂市、瑞穂市と大垣市というくらいに近いのです。

安来駅で降車したのは、有名な「足立美術館」に行くためです。そこから、直通のシャトルバスが運転されているのです。この駅、ずいぶんとくたびれている感じで、エレベータもエスカレータもありません。跨線橋を渡って出入り口に行かなければなりません。この近くで言うならば、「関ケ原」駅に雰囲気は似ているでしょうか。降りる人も、乗ってくる人も少なくまさにローカル駅という趣です。ですが、改札を出ると、コインロッカーもいくつかあって、そこそこ楽しめる売店もあります。ややシャトルバスの待ち時間があって、余裕でコインロッカーに荷物を預けられ、身軽になってからシャトルバスに乗りました。木曜日のお昼という時間帯であったのですが、それなりの乗車があって出発。途中、安来市役所前を通過しますが、さほど驚かされるものはありません。約20分程度乗車して、ようやく「足立美術館」に到着しました。

まず驚かされるのは、ものすごく広大な駐車場です。何台停められるのでしょうか、大型バス用の区画も数多くありました。ただし、平日でしたら、入り口近くに余裕で駐車できます。空腹になってきたので、駐車場に隣接するレストランでランチにすることにしました。12時台でしたが、空席がたっぷり。「現金のみ」「お水、お茶はセルフサービス」でという表記がずいぶん目立ちます。でも、これは、あらかじめ知らせておくのは、トラブルを防止するために良いことではないかと思いました。私は、名物であるということで、「穴子天丼」を注文。穴子の天ぷらに野菜天がご飯の上にのったものが出てきましたが、穴子天の大きさにびっくりさせられました。アツアツの揚げたて天ぷらで、ほくほくで、脂ぎっていない穴子は油のくどさを感じさせなくておいしく食べられました。混雑もなかったためか、提供も手際が良く、山陰初めての食事は、満足のスタートと言えました。

入場料は、身障者の割引で同伴の妻とともに半額で、二人で2500円で、入らせていただきました。この美術館は、絵画や陶器だけではなく、魅力のあるとされるのが、庭園なのですね。外を歩き回る庭園ではなく、屋内から眺める庭園なのです。見事に美しく整備された庭園であり、見ごたえはあります。なるほど、庭園すごいなとは思わされますが、美術品も前衛的な作品は少なく、一般人でも理解しやすいものを数多く展示しているのが良いなあと思わされます。この日は、やや蒸し暑くなったのですが、空調のおかげで、快適に館内を回ることができました。庭園を眺めながらの喫茶タイム、非常に気分がいいですね。さほど待つこともなく、ガラス越しの庭園の池を眺められました。また、ケーキもおいしいんですねえ。風景込みで、ややドリンク代は高めではありますが、その雰囲気にお金を投じるのもありでしょう。作品の展示についても点数が多く、ミュージアムショップも、きっちりとすぺーすがとられています。そして、出入り口付近には、島根鳥取のおみやげ物がずらりと並びます。島根のオリジナルコーラのようなものを飲みましたが、うーん、しょうがが入っていて苦い、どこか「薬」ぽいぞと思ってしまいました。でも独特で、こんなドリンクもまた良いかなと思わされます。

約2時間半ほどの滞在ののち、行きと同じくシャトルバスで安来駅へ。車内は、冷房代節約?のためか蒸し暑い状態だったのが惜しかった。とはいえ、こんな不便なところにあっても、立派な庭園が備わる美術館。それが、一番すごさを感じることだ。これが、「県立」「国立」の美術館ではないというところにも、大きな価値があるように思わされます。

安来駅のプラットフォームからは、工場が間近に見えるだけで、まさにローカルな駅という風情。そこで、しばらく特急やくもが来るのを待ち、次の松江までわずか15分ほどの乗車でした。この距離は、大垣から各務原の手前当たりくらいまでか。とにかく「米子、安来、松江」いずれも近いのです。中海を見つつ、少しづつ水郷っぽさが広がっていく平野部という点で共通点がある地区だと思わされました。

まとめ

① 「足立美術館」シャトルバスは、それなりの本数が出ており、使い勝手が良い

② 安来駅は、待ち時間を過ごすスペースはある。コインロッカーもまずまず備わっている、ただ決して数が多いわけではない。

③ 「足立美術館」での食事は、やや高めだと思う。隣接する食事処も大きく、いくつかありそうで、検討の価値はある。ただ、足立美術館内で喫茶は、気分が良くなるものだ。

④足立美術館内は、大変快適であり、動線も比較的わかりやすい。庭園は、非常に美しい。一度訪問する価値はある。

⑤米子は鳥取県、安来と松江は島根県なのだが、この3市は地続きであり一体のように思える。