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大学の授業料がこんなに高くなったのはなぜ?

私の二男が大学生であり、三男は高校2年生ということで、「大学の現状」には大変関心があります。5月は、息子が通学する大学の保護者説明会のようなものに参加してきました。確かに高校よりも立派な施設を備えているからお金はかかるのであろうなあと想像できるのですが、私が大学時代であった時と比べると格段に授業料は上がっているのではないかと思っています。確か私の入った中央大学は、初年度の学納金は70万~80万の間であったように思いました。ところが、それが現在では1.5倍になっているではありませんか。

少子化が進んでいるということで、小学校、中学校と先行して「手厚く」給付が受けられるようになりました。「医療費」は最初は3歳未満より無料だったのが、小学校未満に変わり、現在では高校生までが無料と医療の大盤振る舞いになりました。それにかわって、高齢者からも医療費を徴収するように変わってきました。これは、やはり「少子高齢化」対策であろうと思います。教育では、公立学校授業料や教科書代は以前より無料でしたが、それに加えてわが揖斐川町は。給食代も無償となり、さらには「修学旅行」の代金までも無償になりました。さらに手厚い給付となってきました。また、出産にかかる費用や、育児休業が気軽にとれるようになってきて、子育て環境はよりよくなってきているのではないかと思います。高校の授業料にしても、所得制限があるものの無償で受けられるようになっていますし、揖斐川町の場合は、公共交通機関の通学定期の何割かを町が負担してくれています。以前よりは、格段に経済的な負担は軽くなったのではないかと思います。

しかし、大学の授業料については、下がることはありませんでした。ようやく大阪府の吉村知事が、大阪府の大学生の授業料がかからないような施策が実行されるということです。私は、少子化で一番ネックとなっているのは、「高い教育費」なのではないかと思っていましたので、吉村知事の政策は大賛成で、その波が全国に波及してくれるといいなあと思っています。

授業料等の正確な数字をあげてみましょう。国立大学は、現在入学金と授業料の合算で、817,800円です。私が大学に入学した昭和62年は、450,000円ということであり、367,800円も上がっていることがわかります。平成30年の私学の平均初年度学納金は、1,154,131円と、100万円を大きく上回っています。私が大学に入学した昭和62年は、762,658円なので、私学においても391,473円の値上がりとなっていることが分かります。この間にサラリーマンの年収は400万円台だそうで、全く増えていないのです。そんな現況を考えたら、「子供をもうけて、大学まで出してやれるのか、自分たちの老後も心配しなければならないのに」となりませんか?

年収が上がらないのに、大学の授業料が上がり続ける不思議。きっと、私の時代よりも「きれいで調ったキャンパスで、人的支援も多くしてもらえる大学」につまり面倒見の良い大学が多くなったのではないでしょうか。大学におけるスタッフ部門の人件費はうなぎのぼりであるというのを書籍で読んだことがあります。

大学できちんと学ぶ意欲があり、相応の学力のある人が気軽に大学に行けるようにすることが、国力のアップにつながるのではないでしょうか。吉村知事の政策が全国に広がることを期待したいと思います。