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経営者としての姿勢・独善に陥っていないか?

私も代表に就任してから14年目。その前の岐阜支社長・社員税理士の時代から数えると19年目と、経営側の人間としての歴史が長くなってきました。

その中で自分自身学んできたことは数多くあります。いかにその初期は管理者、経営者らしからぬことをやってきたかということを考えると恥ずかしくなります。この場で、その「恥ずかしい行い」について具体的に話す気にはないのですが、お客様より個別に問い合わせがあれば、個別に回答はさせていただきたいなと思っています。失敗も経験しつつ、成長していくのが経営者であります。自分の得意技は、失敗しても、恥ずかしいミスをしても、それを引きずらないことではないかと思います。寝て目を覚ますと、大半のその愚かだった言動を忘れてしまっています。その点は、幸せな性格なのかもしれません。

経営をやってきてつくづく思うのが、経営者が常には正しいとは限らないということです。「独善」に陥ってはいけないということです。私が代表就任するにあたり、大きな組織改革を行い、勤続年数が長くなりつつある実力のあるスタッフを「監査課長」「総務課長」として処遇することにしました。大半が私よりも経験年数が長いスタッフでした。入社して7年、税理士業界に入ってきて10年を超えたばかりの40歳と若い自分には、時に一般的な感覚よりずれるところもあったようです。それを幹部に判断してもらえばよいと、先代は考えたのでしょう。もちろん、私に相談なしでそのような組織を作ったのではなく、私もそれに合意して、新組織作りが始まりました。それまでは、ほぼ同族だけで事務所の意思決定を行って経営を行っていました。それを大胆に変革していくということでした。

古参の幹部たち、今までの体制に不満を持っているスタッフもいたのではないでしょうか。そのスタッフの言うことに耳を傾けるというのは、時につらくもあり、ストレートに言われると動悸もし、内心煮えくり返る思いもしたものです。新しいことをやり始めようと提案すると(私はとても好奇心旺盛で、新しいことをやりたがるタイプの人間です)、どの組織でもあるように反対の意思が示されるのです。経営者となったからには、「自分自身の考え、やり方」を押し通したい、反対されようがやりたいと思うのが普通ではないでしょうか。「反対」を言われて。口惜しい悔しい思いをしたことが数知れずありました。

しかしながら、最近になってようやく気が付いてきたのです。自分の考えに大きな欠点があるので、賛同されず、反対されてしまうのだと。きっと、大反対が起こるのは、そのことに大変な無理があるからだろう。振り返っても自身が正しいと判断するのであれば、今一度わかりやすく納得できるような説明を行い、納得感をもって実行に移してもらうのが大事であると。一般に「会社は公器」と言われます。その代表が、社会性の乏しい言動を行って、会社を破滅させることは、よく聞くことです。特に独断で「多額の設備投資」、「多額の借入」を行うのは危険な行為と言わざる得ません。

社長たるもの独善に陥っていないか常に自分に問いかけ、幹部にその方針を投げかけ、説明をする時間は欠かさないようにするべきです。