日税連(日本税理士会連合会)主催、東京税理士会共催の公開研究討論会に10月7日現地にて参加してきました。
一昨年は、コロナのため中止。昨年は、コロナ禍の中リモート開催となりましたので、会場での開催は、3年ぶりということになりました。
3年ぶりに会場開催ができたということで、会場である京王プラザホテルは、かなり「密」の状態。前後左右のあけ方も十分とは言えず、詰め込みすぎなのではないかというくらいでした。それほど、会員の期待感が高かったのではないでしょうか。私も、胸を躍らせて参加させていただきました。「満員御礼」ともいうべき入りで、拍子木によって開始を告げるという粋な演出に驚きました。木を打ち鳴らす音がも耳に大変に心地よく高揚感をますますかきたててくれるものでした。そして、東京都知事の小池百合子さんの来賓でのあいさつもあり、やはりこの討論会が特別であることをより印象付けるものになりました。発表者の熱のこもった討論に、総時間4時間程度でしたが、聞き入らせていただきました。時に著名人からの映像あり、音楽あり、事前のアンケート結果の発表ありと、聴き手に対して分かりやすくプレゼンテーションを行おうとする意識がよく感じられたものでした。それぞれの「提言」は、思い切りの良いものであり、その理由付けについても、ある程度の説得力があるもので、うんうんと頭を振りながら聴いておりました。
私は、名古屋会の調査研究部部員として6年間在籍したので、討論会に参加したのはこれで、5回目でした。うち、名古屋では、会員の前で発表者として登壇させていただき、本当に思い出に残っています。本番だけではないのです。長い期間、おおむね3年近くもかけて研究されて発表されているのですから、そのご努力に心から敬意を表さないといけません。
6年の長きにわたって私は調査研究部に在籍していましたので、名古屋会での知り合いになった会員も多くおみかけしました。「久しぶりに」顔を合わせるうれしさがありますね。行き帰りの新幹線の車内も、混雑度が高くなってきたようなふうにも感じられ、長かったコロナによる制限も明けてきつつあるようにも思えました。
せっかく3連休前に東京に行ったのだから、他の地域を周遊されてこられた会員もおられたようです。この「討論会」を起点に旅される会員もいますね。そのよう旅を後ろめたい気持ちなくできるときがやってくることを切に願います。
この討論会に参加すると、「税理士であってよかった」と心底思えます。日本が、「税制」を通じていかに良い国になれるのか、真剣に考えておられる同志がこれほどたくさん一堂に会して考える機会を持てるのは大変有意義なことであると思っています。