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大阪が好きですか、東京が好きですか?

私どもの住む岐阜県というと東海4県に分類されます。東海地方というと、関東、関西の間にある地域ですね。

愛知県名古屋市を中心とした経済圏である東海地方、関東、関西とは異なる「独自性」があると思います。

濃尾平野の肥沃な地に製造業の盛んな土地柄、堅実な県民性、東京大阪という二大都市に挟まれた地の利。

日本三大都市である名古屋であるのに、今一つ「全国区」になれないのは、その「閉鎖性」にあるのではないでしょうか。

東海地方で育った人は、あまり外に出ていこうとしません。また、他県からも流入が少ないようにも思います。

それは、愛知県内の大学に顕著に表れているように感じます。その出身地は極端に東海地方に偏っているように思います。

私は、高校生の時、東京の私学が第一志望としてましたが、周りからはさんざんな言われ方をしました。

「ドラ息子」だとか、奇人、変人扱いをされました。なぜなら周りは、大半は地元名古屋志向、遠くて京都志向でしたから。

結局、私は大学に入学してから約10年間首都圏に住んでいました。東京に住む利点は、出身地の多様な人が寄り集まっている所。様々な出会いが待っているところであることではないかと思うのです。大学は密集し、選択肢が豊富ですね。人が集まれば、その分だけ利便性が増すことを実感します。ビジネスチャンスも多いということで、東京は本当に懐深く、いろんなものを受け入れてくれる我らが「母なる都」という感じもいたします。

地方の人が「東京にあこがれを持つ」というのが、まさに私であったと思います。

少し前に大ヒットしたアニメ映画「君の名は。」のヒロインである岐阜の飛騨出身である三葉が初めて東京に出てくるシーンで、三葉のセリフ「うわー東京やあ」というのがありましたが、私も初めての東京で、そんなセリフを心の中で言っていたように思います。

さて、大学時代に親しんだ東京でありましたが、やはり距離があります。車では約5時間、新幹線を利用すると往復2万3千円程度、往復で5時間。やはり気軽に行けないところというイメージです。ましてJRの「在来線」で行くと2度、3度の乗り換えが当たり前です。

もう一方の大阪は、確かに新幹線で行くとさらに速いですが、在来線でも決して嫌になるほど時間がかかるというようには思いません。

私どもにとって手軽に行けるのが大阪、そこが魅力。いえ、それ以上に大阪って面白いと思っています。まず、関西地区三大都市の魅力。

「京都・大阪・神戸」このバランスが絶妙。「東京・横浜」の関係が「大阪・神戸」の関係と近いと思います。しかしながら、「大阪・京都」の関係性に該当するものが、首都圏にはないのですね。古都鎌倉ですか?規模が小さくて弱いように思います。「京都」並みに寺社仏閣がある都市は、首都圏にはありません。そこでしょうか。比較的新しい都である東京。そして古くからの歴史に育まれた関西地区ということでしょうか。

税理士関連で、研修を受講する機会があるのですが、「大阪会場」「東京会場」と設置されていると、「大阪」の方が賑やかでアットホーム感があります。関西地区の方言が話されているとより「活気」があります。人見知りをせず、話す人が多いのが大阪?と思ってしまいます。一方の東京は、静かでおとなしくて、紳士的なのです。大阪というと「お笑い」「吉本新喜劇」の影響なのでしょうか、感情表現の豊かな人が多そうというイメージです。

三男に付き添って関西地区の大学見学に行きましたが、三男は「遠い東京には進学したくない」と言います。親としても関西地区の大学ならば、まだ関東よりも手軽に行けるから良いとなるでしょう。気軽に子どもの面倒を見にいけるという安心感ですね。

東京、大阪比較論みたいな書籍はたくさんあるでしょう。それぞれの良さがある二つの巨大都市ですが、おみなさんは東京派?大阪派?

私は、また関西地区をいろいろと探索してみたい気に駆られています。