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皆美館の夕朝食 露天風呂

皆美館の周りは、派手な飲食店街というわけではなく、しっとりとした飲食店や菓子屋が軒を連ねる趣のある商店街という感じであり、車両も通行禁止となっているので、騒がしさも少なく、まさに「おっとりと、ゆったりと」時間が流れる感じがあります。建物も林立する感じは全くありません。やや高いなと思うマンション、ホテルはあるものの、比較的低層な建物が多いので、空も比較的よく見ることができる場所です。

部屋のテラスからは、街が見えますが、騒がしさがまるでありません。決してきれいな街ではないですが、隣の建物との距離が比較的取られていて、まるで圧迫感がありません。2階の部屋でも、まずまずも開放感があります。

テラスに隣接してあるのが陶器製の露天風呂です。だれにも邪魔されずに、温泉露天風呂にじっくり浸かれるのは気持ちが良いものです。全く廊下を歩くことなく、温泉に浸かれるのは、なんて幸せなことなのでしょう。部屋についている温泉って小さいのだろうと思っていたのですが、全然そんなことはなく、足をずーっと伸ばすことができるくらいの長さがあって非常に気持ちが良くなりました。外の空気を感じながら、その浴槽を独占して使えましたが、今回個室の温泉露天風呂は、初めての経験でした。ほんとぜいたくな気分になれます。

サウナもあって入ってみたのですが、マイペースで入れるのが良さそうです。私は、普段スチームサウナしか入らないことにしているので、少し入るだけにしましたが、木の良い香りがあり、新しいので非常に清潔感もあって、こりゃいいわという感じがします。シャワー、洗面すべてにおいて文句なし。さらにトイレも普通の3倍くらいの広さで、車いすでも使えるかなって感じでした。

さて、食事ですね、趣向をこらし手間をかけた地産地消の味を、目でも楽しめるように提供していただけました。それよりも、きちんと献立を配っていただき、その解説もしっかり書かれてあるのが素晴らしいし、女将の「歌」が書き添えられているのも知的な感じで良いなあと思わされます。係の方は、料理を運んできてくれて、ゆったりとテーブルに並べて、その料理をよどみなく説明されるのも、非常に慣れた感じがします。その美しさ、丁寧さにもゆとりが感じられてよいですね。夕刻の陽がまだ沈み切らない宍道湖と庭園を眺めつつの「優雅な時間」の経過が心地よいなあと思わされます。木曜日で、子どもの大声が聞こえないということもあってでしょうか、非常に穏やかで落ち着いたひとときに思えました。夕食時は、窓の近くのテーブルに夫婦で「向かい合わせ」に座るようように促されましたね。夫婦で、向かい合い、同じ宍道湖の景色を眺めるという感じにされたのでしょうね。

で、翌朝の7時からの朝食では、向かい合わずに、「並んで隣り合わせで」食事するように案内されました。やや窓から離れるためでしょう。並んで食べれば、ちょうど朝の庭園と宍道湖が見られるのですね。朝から、品数豊富で、見た目も美しい料理が並んで、気分が盛り上がります。ほっくほくのご飯もよく、自慢の鯛めしも、出汁をたっぷりかけていただきました。夕食と同じように丁寧な献立がつきながら、係の方も料理の説明や、食べ方を教えていただけます。

朝と夕では、違った場所にあるテーブルで食事できたのでまた違った雰囲気を楽しめたのも良かったと思いました。

皆美館、本当に居心地が良い旅館でした。食事も待たされないし、あらかじめお願いしていた二日目の玉造温泉の姉妹店への荷物配送サービスについても、あらかじめ言わなくても理解されていたし、夕食時間のリクエストも伝わっていました。情報の共有が本当にスムーズになされていて、職場の風通しが良いのだろうなと思わされます。また、どの係もお客さんにしっかりと向き合っているのが分かりました。本当に良い宿に出会ったなあと思わされました。落ち着いた松江の街にぴったりのおもてなしのお宿であるなあと感じます。

宿を出発する際にも、記念撮影に応じて何枚もお付き合いいただき、記念になりました。「山陰初めての宿泊が、皆美館で良かった」とメッセージを送らせていただきました。

穏やかなこの宿の空気に包まれて、少ないのですが、他の宿泊者も、穏やかな表情をされていたのも印象に残りました。