企業ロゴ

北海道旅行記2日目 小樽編

北の最大の商都は、最初は小樽であったようです。大きな港町の小樽は、栄えるのに好立地だったのでしょう。私が北海道に初めて行ったのが小学生だった1980年。その時の大手旅行会社の組んだツアーには、小樽観光は含まれていませんでした。おそらく、小樽は単に一つの古い都市に過ぎなかったからでしょう。バスで1時間とかからない道内の中心地札幌市の陰に隠れてしまっていることもあります。「観光地」を意識した地域おこしの前だったと思います。それから、約16年後に初めて行った小樽。非常に安い相部屋の部屋に宿泊して、歩いて回った小樽でした。丸1日かけて、じっくりと見て回れた1人旅でした。往時、「北のウオール街」と言われるほど金融機関の集中した小樽ということもあり、金融機関の重厚な伝統的建造物群、小樽運河の倉庫群に魅了され、海岸から駅にかけての緩やかな坂の続く街で、眺めの良さに感激し、市場のどんぶりのおいしさに舌を喜ばされた記憶があるのですが、何より魅力的だと思ったのは、海岸近くにある「北一硝子」を中心とした商店街でした。

今回は、その北一硝子から運河寄りへ300メートルほどの駐車場からの散策タイムおおよそ2時間半だったので、観られるところは、限られます。最初に行った時も、北一硝子近辺で、3時間くらいかけてみて回りましたから。私は、この北一硝子付近だけで十分満足で、今回は観て回りませんでした。約20年ぶりに訪れると、伝統的な建物の中で営業している店舗は、相変わらずで、ガラス細工の商品の品ぞろえには目を見張るものがあり、オルゴール堂の中の数多のオルゴールから流れてくるオルゴールの音色は、まさに夢心地にさせてくれるものがありました。これに加えて、増えたと感じるのが、「北のスイーツ」のお店でした。メロン、ホワイトチョコ、バター製品など、北の味覚をふんだんに使ったお店が増えているということです。北一硝子の街並みは、ディズニーやジブリの映画が好きという人には、好かれるのではないでしょうか。洋風のクラシカルな街並みであり、まるでディズニー、ジブリで登場する街の中に移ってきたかのような錯覚を覚えるような場所です。

訪れたのは、金曜日の昼前後でしたが、観光客で大賑わいでした。中学生、高校生という姿の生徒を数多く見かけましたが、さて?どこからの生徒さんだろうか。もちろん、空港からの利便性を考えると、鉄道で乗り換えなく90分ほどで着けるので、バス移動だけでなく鉄道でも移動しやすいので、多くの観光客が訪問しやすい場所というのもあります。そのためか、やはりインバウンドが多いですね。

坂の街でもあるので、海への眺望も良いです。海が少しづつ大きく見えてくる、迫ってくるという風景の変化も楽しめます。その他、2度目の訪問では、定期観光バスで訪れた田中酒造、小樽バインは、お酒が好きな当事務所の職員には、好評のようでしたし、もちろん、街中のサッポロビールも産地直送ですと、美味しいことでしょう。「食」「観」「聴」と五感を刺激する街であり、さらに口コミで街は発展するのではないかと思えます。そう、大都市札幌のような大規模な商業ビルがないのが、また楽しいのでしょう。古きものと、新しいものがうまく溶け合う港町小樽、まだ訪れておられない方にも、とてもおすすめの魅力たっぷりの街です。