名古屋の伏見駅から南に行くと「白川公園」があります。その白川公園の中に、名古屋市科学館と美術館があります。科学館は、プラネタリウム見学で数回行ったことがありますが、美術館は今年2月に初めて行きました。ほぼ科学館と隣り合わせで、入りやすい美術館ですね。美術に対して、素養が全くありませんが、2番目の息子が、大学で油絵を専攻しているので、親として、絵画の良さを味わう機会を持つべきだと思い、美術館に入場しました。「FORON展」が特別展示で開催されていましたので、鑑賞しました。カラーを重ねる技法ではなく、シンプルな描き方の中に、「どきっと」させられる社会風刺を盛り込んだ画風であり、想像力を掻き立てられました。
FORON展を見終えてから、常設展示を見て回ろうとしたとき、「私、ボランティアで、作品の解説していますが、よろしければガイドを受けませんか?」という女性に、無料ガイドをしていただきました。「ガイド」さん一人、そして説明されるのは私一人です。そのガイドさんは、一方的に話すのではなくて、私に「この絵画に書かれている女性は、どんな職業だと思いますか?」「どんな表情をしているのでしょうか?」のように、私が考えたことを表に出すようにしてくれるのですよね。それで、「それは違います」とは言わず、「そういった見え方もありますよね」「いい発想ですね」と好意的な反応をしてくれたんですね。やっぱり気持ちいいものですね。会話する際に、できるだけ相手を否定せず肯定的に聴く、時にほめつつ聴くというのは、コミュニケーションにおける極意だと思いました。ガイドさんのおかげで、気持ちよく美術館の作品を見て回れて、名古屋市美術館にまた来てみたいと思わせてくれました。
白川公園から伏見駅に戻る途中に、やや小ぶりではありましたが、音響の良い「しらかわホール」があって、オーケストラのコンサートを聴きに行ったこともありました。指揮者の松尾葉子さんのサインをいただいたこともあった場所でもあったのですが、残念ながら閉館してしまいました。クラシック音楽に限定した会場では、維持が厳しいということですかね。私が、初めて生のオーケストラを聴いて感動した「大垣市民会館」も、昨年3月に閉館してしまいました。さびしいことです。
さて、そこで今まで行われてきた「確定申告会場」は、今年から「大垣市情報工房」に移ったようですし、税理士会が無料相談を開催していた「イオンタウン」も「情報工房」へと移っていきました。今まで定着してきた大垣市民会館が、大垣市情報工房に集約されるというのは、これも時の流れなのでしょうか。イオンタウンでの相談会だと、1階のフードコートで、ランチするのも楽しみの一つでしたが、情報工房だと、お食事処は若干不便かもしれませんね。
確定申告の話題になったところですので、次回は「確定申告」をテーマにお届けしたいと思います。