春と言うと、毎年の開幕が楽しみで仕方がないプロ野球です。セリーグ、パリーグの各チームとも対戦が一回りが終わった序盤戦の段階ではありますが、中日ドラゴンズがセリーグでは10勝に一番乗りしました。さらには、8年ぶりの単独首位という地位が10日続いています。昨年、一昨年と最下位が2年連続とどん底を記録しました。もう、ラジオ聴いたりテレビ視たりしたくもなくなりつつありました。野球エリートで、ドラゴンズ一筋、年齢も私とほぼ変わらないスター立浪監督には、本当に気の毒な(とはいっても、勝敗の責任は監督が負うもの)結果だったなあと思っていました。采配批判、言動批判のネットでの声は当然として、監督解任や辞任までも求める声があがったと思います。私は、ドラゴンズの野球殿堂入り選手でもある立浪監督には、2年連続最下位という不名誉な称号をまとってやめられるのは、非常に残念なことと思っていました。当初3年の契約で、満を持してお迎えしたファン待望の生え抜き監督ですから、3年目を見てから判断すればよいのではないか、待とうよ皆さんと思っており、まあせめて今年は3位以上になり、クライマックスシリーズ進出くらいにはなってほしいという願いで見ていました。
ところが、オープン戦もソフトバンクに並ぶ首位で終わり、今年は期待できると感じていたところでの開幕でした。開幕シリーズでは負け越したものの、その後に本拠地以外の広嶌、横浜で5連勝して、首位に立って、今年はバンテリンドーム以外でもよく戦えるチームになったと感じたものです。本拠地バンテリン以外での勝率が非常に悪かったのに何が起きたのか。
バンテリンドームを本拠地とするドラゴンズ、非常にサイズの大きな球場に対応するためには、投手を中心とした守りが重要と言われています。その守備の要は、内野陣でしょう。その中で、フレッシュな顔として、大卒2年目の二塁手田中幹也選手の働きがとても目立ちます。まさに、華麗な守備で、守備でお金が取れる選手です。捕球してからの送球が速くて正確であること、打球に対する反応が素早く、守備範囲の広いのに驚かされます。まさに、「生で」見たい選手です。あと、ジャイアンツから移籍の中田選手。やはり打席での風格もありますが、一塁守備もうまいのですね。新鮮な新顔がよく活躍しています。さらに、立浪監督とPL学園高校時代からの同僚である片岡コーチの存在も大きいのかもしれません。やはり、良いチームには良い「参謀」が必ずいるものですね。立浪スマイルは、やはり人気なので、これからさらに勝てば、視聴率もうなぎのぼりでしょう。どらの躍進が、「春の珍事」で終わらぬことを願っています。