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私の大学時代 税理士への道

大学選びは、皆さんどのように決めていましたか?私の場合は、将来的に親の後を継ぐべく税理士になることを目標としていたので、税理士、公認会計士を多数輩出している大学に進学しようと決めていました。税理士になるルートは、大きく分けると四つになるでしょうか。
まず第一に税理士試験で所定の5科目に合格することです。会計学に属する簿記論及び財務諸表論に合格したのち、所得税法または法人税法を含む税法3科目に合格して合計5科目揃えることです。
次いで二つ目は、公認会計士試験に合格することです。大学では、税理士試験ではなくて、公認会計士になることをすすめられます。理由としては、大学での開講科目に科目内容が重複することが挙げられるでしょうか。受験者層も、税理士試験受験者の年齢層が高いのに対して、公認会計士試験受験者層は、大学生や20歳代が多かったのです。父も、最初は、公認会計士試験を志していました。私も、父の勧めなどもあり、公認会計士試験を最初は、志しました。
さて3つ目、4つ目については、手短に。当時は、大学院を二つ出ることによって税理士科目が受験免除となるという制度がありました(今は最低限会計科目1、税法に属する科目1を合格することが必須)。それと税務署などの税務に関連する官公署での実務経験年数により、税理士試験が免除となる制度があります。
税理士になる1番の近道は、大学生になって早々と公認会計士試験に向けた勉強をはじめて、在学中の4年次に試験合格してしまうことだと言われます。そうすれば、順調にいくならば25歳を前に、公認会計士になれて、税理士にも登録する資格ができるわけです。
税理士試験は、1科目づつとっていけば良いという気軽さはあるのですが、かえってそれが各科目の難度を高めているように思われます。簿記論、財務諸表論については、税理士入門者が受けることから、まだ広き門のように思うのですが、税法は、会計を合格して一定のフィルターを通過した受験者となるため少数激戦です。同じような理由で父も税理士試験でなくて、公認会計士試験を勧めていたのです。
公認会計士試験合格者を数多く輩出する大学というと、慶應義塾、早稲田と続きます。その次には、明治、中央の名前が連なります。私は、それら大学の中から入試制度が変則的であった慶應義塾以外を受験しました。結果、明治商学部と中央商学部に合格できたのですが、当時は緑多き近未来的なキャンパスでいいなあと思ったこと、学科が会計学科だったことから中央を選択したのです。
私の大学時代は、公認会計士試験に向けて一直線の予定でしたが、何のはずみであったでしょうか、全く方向性が外れてしまったのです。
この後は、次回に語らせていただきたいと思います。