コラム
-
私の大好物 「御座候」
時には、自分の好きな食べ物についても触れていきたいと思います。だいたいの食べ物を好き嫌いなく食べる私ですが、お酒を飲める方には理解しがたいことかもしれませんが、全くの下戸で、缶ビールをいただいても、それを冷蔵庫に入れっぱなしにしておけば、もれなく賞味期限を過ぎてしまうことになってしまいます。家でお酒を飲む人が一人もいません。そうなると、もらったらすぐに、両親に渡すか、従業員にあげてしまうのが一番かなあと思っています。 逆に、甘いお菓子は、好物です。和菓子も洋菓子もなのですが、とりわけ好きなのは「あんこ」が入ったお菓子です。豆も好きではありますが、あんこは、週に1度は食べたいと思うくらい好きなのです。そして、「餅」の中に入った「あんこ」の相性の良さです。本当に日本人で良かったと思える、食べていて幸福感を感じさせるものです。いちご大福、いちごの酸っぱさとジューシーさに、あんこの甘さが良いハーモニーを奏でてくれて最高です。桜餅、もちに、やや苦い葉を混ぜ合わせて塩を絡ませて、あんこの甘さがより引き立ちます。などなど、春という季節にもあんこがよく似合います。 それとともに、「小麦とあんこ」も、絶妙のハーモニーが奏でられます。東海地方独自ともいえる小倉トーストに、これは全国的に人気のある小倉あんぱん、本当に好きでたまりません。 そして、いつまでも忘れられないお菓子には、「御座候」があります。先日、名古屋高島屋に行った際に、買い求めました。大判焼きとか円盤焼きとかいうようですが、小麦の生地の中にあんこが入っているのですが、そのあんこの量の多さに、まず驚かされます。その量、生地を突き破ってはみ出してきそうな量です。そして小豆も当然ながら良い粒立ちであり、砂糖の甘さも強すぎもなく、私にはちょうど良いんです。いつも、店の前には、列ができているように思いますが、若干待っても買いたいと思うのが、「御座候」です。待ち時間も、苦痛にならないように、御座候の出来上がっていく様子が、見られるのですね。私は、1個110円という価格は申し訳ないという感じがしますね。以前は、80円くらいだったでしょうか、その時と大きさは変わらず、値上げされました。しかし、「もっとお支払いしてもいいですよ」と思わされるくらいです。 そして、御座候にまつわる人情話、思い出話が小さい紙に書かれてあるんです。ああ、御座候っていろんなところで愛されているなあと気持ちがほっとあたたかくなります。そう、持ち帰って、多少冷めた状態でも御座候は、おいしいですね。本当に、良い商品を創られているなあと感心します。御座候は、一昨年の社員旅行で行った姫路市に本社があるということですね。「姫路城と御座候」、いい組み合わせではないでしょうか。
-
快進撃のドラゴンズに何が起こったか!
春と言うと、毎年の開幕が楽しみで仕方がないプロ野球です。セリーグ、パリーグの各チームとも対戦が一回りが終わった序盤戦の段階ではありますが、中日ドラゴンズがセリーグでは10勝に一番乗りしました。さらには、8年ぶりの単独首位という地位が10日続いています。昨年、一昨年と最下位が2年連続とどん底を記録しました。もう、ラジオ聴いたりテレビ視たりしたくもなくなりつつありました。野球エリートで、ドラゴンズ一筋、年齢も私とほぼ変わらないスター立浪監督には、本当に気の毒な(とはいっても、勝敗の責任は監督が負うもの)結果だったなあと思っていました。采配批判、言動批判のネットでの声は当然として、監督解任や辞任までも求める声があがったと思います。私は、ドラゴンズの野球殿堂入り選手でもある立浪監督には、2年連続最下位という不名誉な称号をまとってやめられるのは、非常に残念なことと思っていました。当初3年の契約で、満を持してお迎えしたファン待望の生え抜き監督ですから、3年目を見てから判断すればよいのではないか、待とうよ皆さんと思っており、まあせめて今年は3位以上になり、クライマックスシリーズ進出くらいにはなってほしいという願いで見ていました。 ところが、オープン戦もソフトバンクに並ぶ首位で終わり、今年は期待できると感じていたところでの開幕でした。開幕シリーズでは負け越したものの、その後に本拠地以外の広嶌、横浜で5連勝して、首位に立って、今年はバンテリンドーム以外でもよく戦えるチームになったと感じたものです。本拠地バンテリン以外での勝率が非常に悪かったのに何が起きたのか。 バンテリンドームを本拠地とするドラゴンズ、非常にサイズの大きな球場に対応するためには、投手を中心とした守りが重要と言われています。その守備の要は、内野陣でしょう。その中で、フレッシュな顔として、大卒2年目の二塁手田中幹也選手の働きがとても目立ちます。まさに、華麗な守備で、守備でお金が取れる選手です。捕球してからの送球が速くて正確であること、打球に対する反応が素早く、守備範囲の広いのに驚かされます。まさに、「生で」見たい選手です。あと、ジャイアンツから移籍の中田選手。やはり打席での風格もありますが、一塁守備もうまいのですね。新鮮な新顔がよく活躍しています。さらに、立浪監督とPL学園高校時代からの同僚である片岡コーチの存在も大きいのかもしれません。やはり、良いチームには良い「参謀」が必ずいるものですね。立浪スマイルは、やはり人気なので、これからさらに勝てば、視聴率もうなぎのぼりでしょう。どらの躍進が、「春の珍事」で終わらぬことを願っています。
-
新年度をむかえて 道の駅ふじはしの風景
新年度、年度の始まりには、数多くの出会いの場がありますね。当事務所では、新人を迎えることはありませんでしたが、 どことなく新しい風が吹き込んでくる感覚にもなります。花が咲き乱れて、やがて若草色の葉が木に生い茂ってくるようになりました。 先日、ふじはし道の駅に行きましたが、数多くのライダーでにぎわうようになりました。自動二輪でのツーリングには、とても気持ちのいい季節になったと思います。とりわけ、今年の春は、揖斐川町と福井県池田町を結ぶ冠山峠道路(通称クラウンロード)が開通したことも大きいようです。福井県からの入り込みが目立つようになりました。「福井」のナンバーを数多く見かけました。以前はなかったキッチンカーもお目見えで、「鹿チーズバーガー」800円が目に留まったので、購入しました。道の駅の屋内の販売店の中には、地元揖斐の名産、岐阜の名産など販売していますが、珍しいと思ったのは、「ひのきのチップ」400円(いび森林資源活用センター)でしたから、購入。いつもの弓削銘水堂のお店はよく流行っていますね。名物の豆乳ドーナツは、売れっ子であるように思います。飲食スペースもあるので、「揚げたて」の豆乳ドーナツをいただけます。揚げたてドーナツに、小サイズの豆乳ソフトクリームをつけたセットをいつも食べるのですが、「くどさ」がなく、油っぽさも少なく、「アツアツ」って満足度も高いですね。ドーナツは、さらに持ち帰ることも可能ですね。手軽なおやつとしては、ちょうど良いでしょう。 さて、購入した「鹿チーズバーガー」。ジビエをウリとした揖斐川町にふさわしいものですが、シカ肉のハンバーグということですが、牛肉とは確かに違うぞとは思わされるものの、けものを意識させない味でした。これは、チーズでジビエの臭みを隠している効果ということでしょうか。レタスもかなり多く入っているので、栄養バランスに配慮された商品であると思えました。1個食べて、プラスドリンクで十分にランチとして成立するのではないかと思えます。「ひのきのチップ」は、心地よい香りに癒されますね。ヒノキ花粉の季節で、目がかゆくもなりそうですけれど、お風呂の中にひのきチップを入れて、ヒノキぶろというのは、本当にリラックス効果が高いと思います。 さて、黄金週間前のこの時期、あわただしくお過ごしのことだと思いますが、それをいやすために、揖斐川町の奥の方にある「道の駅ふじはし」を訪れ、森林浴をされるのはいかがでしょうか。温泉好きの方には、比較的設備が整った温泉もあります。
-
3/28大阪での演奏会 ミッキーのラストイヤー
3月のほとんど最終日に近く平日でしたが、こちらは昨年7月の振替公演でした。本人は、自分のことをミッキーと呼んでもらいたいようですので、ミッキーとしているのですが、もちろんディズニーのキャラクタである「ミッキー」とは何ら関係がありません。ベテラン指揮者である井上道義氏のことです。昨年も、名フィル演奏会で井上道義さんの指揮で聴いた日がありました。やはり、今年引退を宣言している指揮者ですから、観に行きたい、最後の雄姿を目に焼き付けておきたいと思うものです。3月の初旬に豊田市で名フィルとのラストを飾られていたのですが、とても忙しくて行く余裕がありませんでした。チケットは売り切れだったようです。そう、井上氏の公演には、「カウントダウン」が意識されているからでしょう、毎回売り切れになっているように思います。なかなか国内のオーケストラで、チケットが売り切れることはないのに。 今回は、大阪フィルとの共演です。大阪フィルは、井上氏との関係性が強いからなのか、カウントダウンの演奏会が私の知る限りでは4回ありました。そして、その第1回を聴きに行く予定でした。しかし、井上氏ご本人の体調の都合で、公演が延期となり3月28日になり、2回よりも後まわしになるは、3回との間隔がわずかに8日になるわで企画される大阪フィルさんも大変だったことだと思います。そうです、これを書いている3日後にカウントダウン3が開催されるのですね。これもまた、ものすごく興味を惹かれるプログラムで、行きたいと思わされるものです。ミッキー曰く「すべての曲にパイプオルガンが使われる」ということでした。最後のサンサーンスの交響曲は、題名もまた「オルガン付き」とされていますよね。敬虔な祈りをささげるような音楽でもあるのですと、ミッキーは解説していました。ぜひ、ご来場をということで演奏会を閉じられていました。 この日のプログラムは、大阪ザ・シンフォニー・ホールでのロシアンプログラム、チャイコフスキーとショスタコーヴィッチ。小曽根真さんの弾くピアノ協奏曲第2番のスリリングな管弦楽とピアノとの競演、ミッキーが指揮棒を指揮台に下して美しく奏でられる第二楽章、引き続くリズミカルで、楽しげな第三楽章という感じで、ショスタコーヴィッチには絶対的自信を持つミッキーと小曽根さんの胸のすくような演奏が展開されて、拍手喝さいでした。小曽根さんも「ミッキー」と呼び掛けていらして、最後の競演を心をこめて演奏されたという感じが伝わってきました。小曽根さんのやや長いアンコールも聴けて夢心地でありました。 メインにすえられたチャイコフスキーの交響曲第4番。私が初めてオーケストラで聴いた時のメイン。たぶん、それ以来かな。冒頭で、吹奏される金管楽器群のファンファーレとも思える音楽、優しく奏でられる木管楽器の優美な音楽、神秘的な雰囲気を醸し出す弦楽器の旋律、やはりチャイコフスキーもいいなあと思わされます。第四楽章終盤の盛り上がりの凄まじさは、鳥肌ものでしたし、第2楽章の物がなしくも美しいメロディが木管、弦楽とうたわれ紡がれる構成も涙を誘う感じ。第3楽章のピチカートで聴かせる音楽も普段は、聴きなれないもので新鮮。シンフォニーホールの圧倒的な美しい残響もあって、これまた耳が喜ぶものでした。とにかく、全編にわたって聴きどころがあり、素晴らしかったように思います。 井上道義氏、2時間近い演奏会にもかかわらず、立って指揮されていましたし、今年指揮生活を引退される人には思えなかったです。音楽に対する情熱がほとばしっていたように感じられました。私の席は、わざわざミッキーの顔、指揮ぶりが見られるステージの指揮者を右下に見られる席にしました。ほとんどの時間、ミッキーの指揮姿を目に焼き付けておこうと、目を皿のようにしていました。あと9か月、ミッキー、がんばってくださいね。
-
3月の演奏会:3/24「川瀬賢太郎のローマ三部作」
私の三男が、来春「大学受験」ということで、この1年は演奏会に出かけたり、趣味の遠出は控えますと以前宣言しました。 好きなことをしばらく断つ前に3月は、2回演奏会に出かけてきました。いずれも、半年以上前から待ちに待ったプログラムでしたから。演奏者の魅力、曲目の魅力とも私にとって思いは大きいものでしたし。 3月24日の名古屋フィルハーモニーの市民会館名曲シリーズですが、イタリアの作曲家レスピーギの名曲を名古屋フィルのシェフ(音楽監督)川瀬氏が指揮するもの。これと同じプログラムをその翌日にも東京でも披露するということで、非常に大事な公演ではなかったかと思います。それとともに、名フィルの公式プログラムでは、年度最後の公演でもありました。 以前の市民会館名曲シリーズで、レスピーギのシバの女王という曲を演奏したのですが、その時にローマの三部作を取り上げて欲しいですと、ツイッターに投稿したところ、事務局からの返答がきて、ローマ三部作を聴いていただける機会を用意していますので、お待ちくださいというような返答であったと思います。ようやく念願かなってという感じがしました。しかも、ローマ三部作を全部やってくださると。一度にこの三作を聴けるとは、なんて贅沢なというところでしょう。CDでは、いくつか出ているのですが、実際の演奏会では、一度「ローマの松」の吹奏楽バージョンを聴いただけでした。三作の中では、「ローマの松」が一番人気だからでしょうか。 しかし、私にとっての思い出の曲は、「ローマの祭り」です。中学の時に、吹奏楽コンクールで演奏した曲でした。全曲ではなく、金管楽器が華やかに活躍する冒頭と終曲部分でした。何度レコードプレーヤーでプロの管弦楽演奏を聴いたことでしょうか。技術的には難しい曲であると思うのですが、比較的分かりやすい曲であるように思いました。 さて、「ローマの噴水」から。清らかな水をイメージできる音色が美しい。どちらかというと全般的にはおとなしめな曲なので、観客からの反応は静かな雰囲気。終わり方も、静かだからでしょう。次が、もっとも演奏される「ローマの松」。大編成の管弦楽からの圧倒的な迫力ある音に酔わされる。舞台右側花道のラッパ隊が華々しく、低音が支えている感じもまた素晴らしい。当然のように割れんばかりの拍手がわきあがりました。 休憩後の「ローマの祭り」。これがまた、大変な熱演で、心を揺さぶられた。松に引き続き、祭りの冒頭でもラッパの別動隊が、ファンファーレを吹くのですが、ステージから近い席で、左右からの挟み撃ち的な音響で、ステージ上の管弦楽が消されてしまうかのようなバランスであるほど。川瀬監督は、ゆったりしたテンポの楽章と、リズミカルで躍動的な楽章の対比を見事にコントロールされていて、印象深かった。とりわけ、最終楽章の圧倒的な盛り上がり方でしょう。相当の速いテンポで、踊りながら煽りまくる川瀬監督の指揮に、この曲と川瀬監督の相性の良さを感じさせた。 終演後、長年コンサートマスターを務められた日比さんの引退式のようなセレモニーが。何度も日比さんの雄姿を見てきたので、これから出演されないとなると寂しい気がします。3月は、別れの季節というのを感じられますね。日比さんとともに観客も一緒に写真を撮りましょうということで、立って写真撮影に加われたのは思い出になりました。最後まで癒し系キャラの日比さんだなあと思えました。 名フィル演奏会は、この1年で6回行ったかな。やはり、プロの演奏を近くで聴けるのは気持ちいい。次、名フィルを聴けるのは1年後になるのか、まあ、それまではCDなどで我慢かな。
-
「ゴジラ—1.0」は、神映画(ネタバレ注意)
まずは、ゴジラ最新作「ゴジラ-1.0」から。この映画は、11月3日から公開しているので、普通の出来ならば、とっくに公開は終了してるのでしょうけれど、アメリカでの「アカデミー賞視覚効果賞」を受賞したことから、改めて見たいという人も多かったのではないでしょうか。私は、他の映画を見ているときに予告編で、神木くんが主役の映画ということで、ぜひ観たいと思ったのでしたが、なんかタイミングが合わずに、観に行っていませんでした。ようやく3月の初旬に行く機会があって、観ました。3週間経った今でも、また観たいと感じさせてくれる超オススメ映画です。実は、スクリーンで観るゴジラは、初めて。前回観たのは、シン・ゴジラでしたが、これも鳥肌が立ちましたが、スクリーンではなくて、日本のアカデミー賞の表彰の後で、iPadで観たのです。さすがに、アカデミー賞を総なめしただけの出来栄えであったと思えました。同時期に公開されていたアニメ映画「君の名は。」ばかり関心興味があって、シン・ゴジラ?、ゴジラなんて観るか!って感じでした。単なる怪獣映画でしょってね。とんでもなかったですね、日本の頭脳が必死にゴジラ制圧を試みるというもの、政治的風刺、政治の無力さ、弱点をさらけ出すものでもあったと思うし、昭和ぽい雰囲気の音楽も良かった。緊迫感がすごい、あの速いテンポ感、一度では何を言っているのかわからないというのが印象的でした。多くの官僚たちが、「日本人の誇り」にかけて必死にゴジラに戦いを挑むところに胸が熱くなりました。 ところが、今作のゴジラは、シン・ゴジラをはるかに上回る感動を覚えたものでしたし、大泣きでした。これは、私がきっと泥臭い人間ドラマが好きだからかもしれません。シン・ゴジラとゴジラ—1.0は、ともにゴジラが人間の住処を荒らしまわるということで共通してますが、ゴジラ—1.0は、戦争から帰還したやや優男の主人公の人間的な成長をも描いている点、男女の愛情、親子の愛情も十分に描かれている人間臭さがまたいいなあと。 いや、臭い人間ドラマはいいんだという人にもおすすめですよ。ゴジラが、人をくわえて投げ飛ばすシーンの迫力、ゴジラの足音の重低音で、圧倒的な重みのある音、ゴジラの動きは、まさに観客を恐怖のどん底に陥れるものがありました。町の破壊シーンや、破壊による爆風で吹き飛ばされる人びと。とてもリアルな動きです。実写でなくて、CGであるようですが、そう思えないです。 舞台が、戦後間もない荒廃した日本では、政府も機能してくれないので、民間の義勇兵でゴジラに立ち向かうといった設定も面白いところですね。山崎貴監督は、シン・ゴジラと真っ向から勝負するのではなく、正反対を行くと言っていますが、まさにその通りで、ゴジラとの主戦場が海になっているのです。陸を主戦場としたシン・ゴジラと対照的です。 山崎貴監督の作品を思い起こさせるものが、かなり盛り込んであるのも特徴なのでしょう。「永遠のゼロ」を思い起こさせる飛行機の取り扱い、特攻隊の中での「臆病者」扱いされた主人公のエピソード。「三丁目の夕日」に出てきそうな、電車、建物群、人々の衣裳も興味深いものです。「アルキメデスの対戦」で登場してきた戦艦などもスケールの大きさを感じさせてくれました。 エンディングが、まさにハッピーエンドでいいのです。「人間ドラマ」「ゴジラの大迫力」の絶妙な融合具合が、一番良かったところだろうかなあと思っています。Youtubeで山崎貴監督が気取らずに、本当に楽しそうに映画制作を笑顔で語られる姿を観ましたが、次回もゴジラは、山崎監督に作ってもらいたいという気持ちが湧いてきました。 まだご覧になっておられない方、大スクリーンでぜひ「ゴジラ—1.0」観てください。
-
会計ソフトは「クラウド対応型」にしよう!
「クラウド」を利用してデータをやり取りするとか、データを保管するということが多くなってきました。 ある老舗税務会計ベンダーの営業マンは、15年ほど前に、「事務所外にデータを保管するなんてありえない」、「事務所データは、絶対に自社内のサーバで保管した方が良い」と言っていましたが、その常識が崩れ去りました。今や「クラウド」の利便性に疑義を唱える人の方は少ないでしょう。自分のパソコンにはデータを残さないことは、セキュリティ上、大変安全です。ノートパソコンを外に持ち出して使うという場合はさらにデータ保管に気を使わなければなりません。インターネットに接続し、自社サーバーにデータを閲覧するというのは可能ですが、安全を確保するのにコストがかかってきます。これに対して、クラウドに保存したデータを活用する方が、今や手軽であると思えます。 とりわけ、会計ソフトは、そのパソコンだけで使わずに、他のパソコンから、あるいは出張先からでも、そのデータを閲覧し、入力できる方が便利だと思われるようになりました。インターネット接続しながら、業務をやるのは全く当然の時代になっています。会計ソフトでも「ネット接続は当然」で、社内LANのみで業務を行うのが非効率であることが認識されつつあります。 20年前だと、会計ソフトは購入し、ソフトまたはアプリケーションをパソコンにインストールして使うのが当たり前でした。ソフトは、光ディスクで提供されました。それが、徐々にソフトのバージョンアップはネット接続によるダウンロードへ変化していきました。しかし、しばらくの間はデータは「パソコンのハードディスク」内、「社内ネットワーク内のサーバー」の中に保存でした。このような場合ですと、データの持ち運びのための『ツール』が必要です。今では、その『ツール』はUSBメモリが一般的ですが、CDであったり、MOであったり、私が税理士事務所に勤務し始めた頃だと、フロッピーディスクでした。記憶容量も少なく、読み書きの速度も遅い媒体でした。USBメモリへの保存、持ち運びというのは、まだ便利になり良いのですが、データを持ち運ばなければならない点で、不便であり、安全性の観点からも問題点があるように感じます。データを「メールで送る」という手もありますが、これまたメールソフトを立ち上げて、データをソフトに入れるという手間もありますので、手間は大きく減りませんね。 その点、クラウドであると画期的です。データを全く移動させなくてよいですし、同じデータを同時に見ながら会話することが可能です。税理士事務所に会計を指導してもらうのならば、「クラウド技術を用いた会計ソフト」は、最適です。クラウドによる会計ソフトについては、10年前くらいから目を付けてきました。顧問先様にも数多く導入してきました。おおむね好評です。 良い点小野については、1,データの持ち運びが不要 2.災害に強いデータバックアップ 3.アプリ方式でない場合は、バージョンアップが不要 4.複数人での同時入力、同時閲覧が可能 というメリットはありますが、不満なところで言うと、動きがゆったりしていて、高速入力には適さないことでしょうか。クラウド会計ソフトの著名メーカーについて、残念なところが多いのです。とても税理士事務所が使う代物ではないというのが、私のイメージです。税理士事務所の業務を知って作っていたA社が、F社に吸収されてしまった以上、新興ソフトメーカーでは、会計事務所の代表として信頼できるものはなくなってしまいました。 伝統と歴史ある実績豊富なTKCは、ネット技術に長けているので、クラウドには大変力を入れているのが有難いことであると思います。時代の波、潮流をよく読んでいるTKCの製品ならば、お客様にお勧めできると思っています。
-
北陸新幹線延伸で敦賀まで開通のニュースに思う
喜ばしいニュースと言っていいのでしょう。石川県金沢市でとまっていた北陸新幹線が福井県敦賀市まで延伸されました。福井県の方々からすると、新幹線だけで東京まで行くことができて便利になったと思うのでしょうか。それに、東京からの観光客が呼び込めるから、これはいいチャンスと思うのでしょうか。「岐阜新聞」3月17日版は、この延伸をホームにあふれるほどの人々が熱烈に歓迎している写真を1面に掲載していました。 福井県というと、お隣の県ということで、岐阜の人も多少は関心をもって迎えていると思います。ただ、「新幹線」によって近くになったという気はしません。在来線の特急が縮小されてしまったからです。北陸の有名な温泉郷、金沢、福井などに行くのに使われていた特急しらさぎが、その手前である北陸新幹線の終着駅の敦賀どまりとなってしまうのです。その先は、北陸新幹線利用であると。指定席特急料金の割高なこと。3290円ですよ、大垣から福井までが。所要時間1時間40分程度です。乗り換えがあるというのもマイナス要素でもあります。 地方の新幹線となると、既存の在来線が思い切りカットされてしまうというのが、残念なところですね。鉄道会社に言わせれば、高い料金を払ってもらえる東京からの観光客を輸送するのが、効率が良いということでしょうか。 東海地方から北陸への旅というと「しらさぎ」が定番であったのが、鉄道利用は少なくなるのではないかというように予想しますね。名古屋駅から数多くの高速バス路線が出ていますが、そちらを利用する人が多くなるのではないでしょうか。安くて、乗り換えも不要で、乗り降りもしやすいバスは利便性高いです。 ビジネスマンの出張では、鉄道だと思いますが、そもそも東海地方だと車で移動する人が多いですから、鉄道をやめて、会社の車で行くことにするというケースも増えるかもしれませんね。 そうすると、昨年揖斐川町と福井県の県境に開通した冠山峠道路が活躍することになるのではないでしょうか。さすがに定期バスは難しいとは思いますけれど。 私は、早く「リニア中央新幹線」を開通させていただきたいと思っています。名古屋から品川が1時間切るなんてすごいことじゃないですか!あっという間に東京という時代が早く来てくれることに期待しています。