私どもは、創業50年を機に名称を変更してから、5年目という節目を迎えています。
現在のスタッフのうち5名は、けやきパートナーズになってから入社していますが、他の10名は旧社名の時代に入社しています。お客様の中にも、最近ご縁をいただいた方々を中心に、「なぜ、けやきパートナーズという名称になったのか」という経緯を十分にご存じでない方もおられるでしょう。
実際、昨年12月に地元の経営者の集まりで
「国枝さん、なんで名称を変えたの? いび会計センターのほうがいいんやないの?」
という声をいただきました。
そこで今回は、「けやきパートナーズ誕生物語」をお話ししたいと思います。
実のところ、私は代表に就任した平成21年以来、「いび会計センター」という名称は、いつか変更すべきではないかと考えていました。なぜなら、私たちの提供する価値は、会計や税務にとどまらず、もっと広がっていると感じていたからです。
私は、税理士事務所が例えば「国枝会計」と名乗るのが通常であることに、以前から少し違和感を持っていました。私たちの仕事は、「単なる会計業務」ではありません。
会計というツールを用いて経営アドバイスを行い、事業承継の最適な方法をご提案するなど、中小企業経営者の皆さまを「多面的に支援」しています。
そこで私は、経営理念を次のように書き換えました。
「中小企業の経営者の良き永続的パートナーとなり、お客様とともに成長する企業を目指します」
この理念を掲げて、すでに15年以上が経過しています。毎日の「経営理念の唱和」を通じて、スタッフにも着実に浸透していると感じています。
仕事や作業をこなすことが目的ではなく、「お客様に寄り添い、企業の成長段階に応じた最適なサービスを提供すること」――これこそが、社名変更の根底にある考え方なのです。
では、いつ社名を変えるのか。
私は、気持ちを切り替えられる明確なタイミングを探していました。
それが「創業50周年」でした。「50周年を機会に社名を変えよう」と決断したのです。
次に問題となったのは、「どうやって新しい名前を決めるか」でした。せっかくなら社内イベントにしようと考え、社名を社内公募することにしました。中には、「変えたくない」という意見や、「揖斐(いび)」を残した案もありました。
社内で候補案への投票を行い、上位数点に絞ったうえで、最終選考を幹部で行いました。
その結果、誕生したのが「けやきパートナーズ」です。
選考理由の一つとして挙げられたのが、「けやき」が揖斐川町の木であるという点でした。私はその点を見落としていたのですが、なるほど、「いび」という名前を外しても、「けやき」という言葉から地元・揖斐川町を連想できるのだと納得できました。
また、けやきの大木のように、温かくお客様や従業員を包み込む存在でありたい、という思いも込められています。この名前を提案してくれたのは、ベテラン職員の小林宏紀でした。初めてこの案を見たとき、私は「はっとするほど、いい名前だな」と感じました。
社名決定から約6年が経過しましたが、職員の知恵を借りながら決めたことは、本当に良かったと思っています。代表一人の考えで決めたわけではないからこそ、けやきパートナーズという名称はスタッフにも好評で、5年目を迎えた現在では、十分に定着していると感じています。「ブランド力」の向上も、確かに実感しています。
ぜひ皆さんにも、会社名には「こだわり」を持っていただきたいと思います。会社名に誇りを持てるようになったことは、私たちにとって大きな成果です。
けやきパートナーズ税理士法人への社名変更と同時に、行政書士法人、有限会社にも「けやきパートナーズ」を冠し、統一感のある体制へと刷新しました。さらに、けやきパートナーズ社会保険労務士法人も設立しました。
これらはすべて、「私たちはお客様と永続的なパートナーであり続けます」という宣言でもあるのです。