あっという間に始まって、あっという間に終わっていった「政治ショー」のような衆議院選挙であったと思います。選挙の情勢調査でも自民党は、過半数が固いと言われていましたので、もうすでに、「自民党勝利、高市劇場大成功」というのが見えていたように思えます。
この自民党の大勝、史上最高の勝ち方であると思うのですが、その要因として挙げられるのは、「高市首相の抜群の人気」でしょう。トランプ大統領との日米首脳会談での明るさ、トランプ氏からも支えられている「さなえ」さんという印象は強く、どちらかというと「台湾有事」と騒ぐオールドメディアは埋没していたように感じます。
女性初の首相誕生は、日本に何か底知れぬ明るさをもたらしてくれたように思えました。また、石破内閣ではほぼ前に進まなかった自公国の三党幹事長の合意が、前に進んだのは、高市内閣であったからだという認識も大きかったのではないでしょうか。高市さん、そして財務大臣の片山さんであれば、やってくれそうだという期待感は大いにあります。そこに多くの有権者は注目したのだと思います。
逆に、野党側がまとまれなかったことも大きいでしょう。言われていることですが、選挙前にいきなり作った「新党中道改革連合」。立憲、公明の支持者は置いて行かれたと感じたのではないでしょうか。そして、無党派の政権与党への批判の受け皿にはなりにくかったと思えます。まさしく新党の「得体の知れなさ」があったのではないかと思えます。さらに労働組合連合から支持を受けている「立憲」「国民」が完全に分かれて選挙戦を戦っていることで、票が割れたのでしょう。これに参政党などの政党も候補を立てているのでは、野党は勝ちにくいと思えます。
参議院選挙の時と比較して、自民党は支持率が高くなっていた、高市政権は支持率が7割もあるという好条件ですから、自民党の候補が、東京で全勝というのも理解できるものです。本当に、小選挙区であるから振り子の振れのように、極端にふれるのですよね。前回衆議院選挙では、自民党が200議席を切った、今度は全体の3分の2の議席を占めているということで。
「小選挙区」は、死票を多く生む制度であり、私は、民主主義にふさわしくないと思っています。同じ選挙区で、一人しか選ばない制度で、一人の絶対的に強い候補が、色んな立場の考えを組んで国会に持っていくことができるのだろうか、非常に疑問です。前の中選挙区、一選挙区当たり3人から5人を選ぶ方が、選択肢が広くて良いのではないかと思えます。
比例代表での復活当選は批判されています。前回岐阜3区では、野党候補が復活当選しました。ところが、今回の選挙では、この「復活当選した議員」は評価されてなかったのか、政党の勢いがなかったからか、比例で復活できないくらい自民候補が引き離していました。これは、自民候補が、気を引き締めたとみるべきなのかなと思います。さて、今回は「比例復活」が、岐阜2区で実現しました。自民候補が得票率を落としたせいで、浮かび上がったのです。前回の比例復活が「民主党ブーム」の時だったのと比較すると、今回は意味合いが全く違うのではないかと思えます。これは、候補者の県議会での活躍を見てきた有権者の評価によるものが大きいのではないかと思います。そして、こういう「同じ選挙区に他の議員がいる状況」が、自民党議員の気持ちを引き締めることにつながるのではないでしょうか。
民主主義は、大きい政党にすべて委ねる、その思想に合わせるだけでなく、「少数者の声」もある程度大切に扱う政治であるべきではないでしょうか。自民党は、大勝利におごらずに、丁寧に少数意見も組み入れつつ、「透明性の高い」政治的意思決定をしてもらいたいと思っています。