私も57歳となりましたので、当方に来ていただける営業担当者との「年齢差」もかなりあるなあと思うようになってきました。年の差があるにもかかわらず、それを感じさせない、「国枝さん」あるいは「代表」って話しやすいですという営業担当もおられれば、「代表」に会っているという意識があって、どうしても緊張してしまうという営業担当もおられるようです。
先日、ある若い30歳にも満たない営業担当さんに来てもらい、説明してもらいました。私とあるお客様の前での説明でしたが、どこか笑顔がなくて、淡々としているんですね。ただ、非常に丁寧に順を追って話されているので、「誠実に仕事をされる人」という印象は持ちました。その営業担当さんは、非常に大柄なんですよね、立派な体格です。私は小柄な方なので、私の方も圧倒されてしまうところもあるのですけれどね。
後日、その営業担当さんに来てもらいました。まずは、私の作っているこのコラムについての感想を言ってくれて、ああ、「いいつかみ」であるなあ、こちらに関心を持っていることを示してくれるっていいなあと思いながらも、この前会った時のお客さんと私を前にした時の対応、どことなく固くて笑顔がなかったのを思い出し、今回も、なんか笑顔がないなあと気になってしまいました。ひょっとしてと思って、「とっさに」こう聞いてみました。
「ひょっとして、私の前で、Sさん緊張しています?」
その質問を聞いた営業担当さん、苦笑いだったのか、笑ってくれました。その笑顔は、なんか「解放された」かのような「理解してくれて良かった」と感じての笑顔なのか、非常に好印象であったのですよね。こんな表情もできるんだなあ、いいじゃないか。と思ってしまいました。
「そうなんですよ、社長のような立場の方と話すとき固くなって、緊張で笑顔が出ないんです」「よくロールプレイでも指摘されています」とポンポン返ってきました。「お前はまじめで、仕事できるんだけど、もう少し笑顔があったらなあ」と言われているのを想像してしまいました。
うーん、でも私も30歳前後の時は、社長の前では緊張して、固くなっていたかもしれませんね。今でこそ、たいていの場面で、緊張することなく話はできるのですけれどね。
もし、継続して当方に来られる若手営業担当の方が、こちらを読んでおられたらびくびくする必要は全くありませんからと言いたいと思います。大丈夫ですから。ただ、指摘や質問はするかもしれません。それに対して、しっかりと向き合っていただけのならば、より信頼を深めることになると思います。
自分では、怖いつもりはなく、若手営業担当には、優しく対応しているように思うのですが、「肩書」が、緊張を引き起こすのでしょうか。『Sさん、大丈夫だから。いつも、ニコニコの笑顔を待っているよ』。私も、営業さんが固くならないように、いつもより多めの笑顔で対応すると良いのかもしれませんね。
Sさん、コラムに書きやすい話題を提供してくれてありがとさん!