参議院選挙からはや3ヶ月。何にもやらなかった、他党との約束も反故にした石破内閣が、国民から不信任を受けたのに、1ヶ月居座り、その後、総裁選で高市さんが自民党の総裁へ。さらに、連立の組み換えにより、公明が連立から降りて、維新が加わるというように、政局はころころと変わり、高市総理が、日本国初の女性首相になりました。参院選から高市首相誕生まで、遅々として政治が前に向かっていかないようでしたが、高市さんが、先週首相になってから、矢継ぎ早に、諸外国との首脳会談をこなされました。スピード感ある政治でいいですね。今までが、亀の歩みでなかなか決まらなかったのが、高市首相の就任で、「なんだ!やってくれるじゃないか!」と期待感が膨らんできたのではないでしょうか。人事を見ても、首相のやる気は、十分に伝わってきます。石破、岸田政権で冷遇されていた実力者が、閣内に入るなど、これまでの自民が変わるなという印象を持たせてくれました。とりわけ財務省出身の財務大臣、片山さつき氏には、既得権益にメスを入れていただけることに期待します。
国会の予算員会での国民民主、維新、参政との論戦は、見ごたえも多いなあと感じました。質問者もユーモアも交えて、政府に対する敬意を込めつつ質問、自党の意見を述べているし、これに対して政府側の答弁も、前政権と比べて、一般人にも伝わりやすい表現をしていたり、相手のキャッチフレーズを使ってみたりと、官僚の作った答弁に、自分なりのアレンジを加えてあるものという印象があります。私は、高市総理、片山財務相のコンビが、「最強」コンビであり「最恐」コンビでもあると言った国民民主党の幹事長の評価は、面白い!なるほどと思いながら聴いていました。高い内閣支持率は、高市内閣の「フレッシュ」感によるものだと思います。国会論戦でも、今までとはまるで違うなと思わされました。とりわけ、片山大臣は、あいまいな答弁が少なく、明快な回答がたくさん聞かれ、素晴らしいと感じます。
さて、「物価対策」で何を実行されるのか、そして12月の税制改正大綱で、どんな新メニューが打ち出されるのか、「増税」路線をいかに修正されていくのか、注目していきたいと思います。