今は、あらゆる申し込みが「インターネット上」でできてしまうので、便利だと思うのですが、
ここまでできるなら、最後がなぜこうもアナログなの?と思わされる手続きもあります。
税理士の世界でいえば、ほとんどが電子申告で送れるのに、一部の書面を郵送しなければならないのがあるという類です。
かなり改善されてきたので、その面倒くささは改善されたと思っています。
しかし、大学入試につきものの「調査書」「共通テストの成績請求票」、これがアナログなんです。
「調査書」って、デジタル化できないのでしょうかね。①生徒が大学受験願書を提出する→②大学が、各高校に、各生徒の調査書をデジタル文書にして、送付してもらう。 ③大学が大学入試センターに、受験番号をもとにして、成績をデジタルで送ってもらう。
上記のようにできないのでしょうかね。生徒側は、3万円程度の受験料を支払っているのであるから、そのくらいやってもらえてもいいのではないでしょうか。高校側も、紙にデータを出力して、そこに学校印を押して、封筒に入れて、糊付けをして、各生徒に手渡しするという手間煩わしくないでしょうか。この「調査書」については、私たちの世代(50歳代後半のおっさん)から全く変わっていない。デジタルの時代ですから、それに対応してはどうなんでしょうか。
私の大学受験時代は、封筒の中に入れるものは、「願書」「調査書」「受験票はがき(切手貼り付け)(写真必要)」「受験料払込票」が必要でした。願書のセットが、書店に数多く並んでいたのですが、そこは様変わりしました。
インターネット出願ということで、願書はインターネットでデジタル的に処理されます。紙に貼っていた写真にしても、撮影したデータをインターネット上でアップロードすることで、証明写真の現物を送る必要はなく、「データ」を送ります。受験料の支払いには、通販サイトでよく登場するクレジットでのネット決済、コンビニでの支払いが主要な支払い手段です。わざわざ銀行に出向く必要もなく、いつでも支払の手続きをできるのは、以前と比べると大きく利便性は上がったと思います。
ところが、「調査書」は昔のまま。ですから、郵送という手続きは、変わらず必要なのです。そう、封書に入れる書類は、減りました。共通テスト利用しない入試ならば、「調査書」だけ送ればいいという方式です。共通テスト利用ならば、「共通テスト成績請求票」という小さな紙ぺらが必要ですが、小さな紙きれで、紛失してしまいそうなものです。大きな封筒の中に、調査書だけというのは、非常に効率が悪いように思います。だったら、調査書もデータでとならないのでしょうか?
郵送も、「速達」「簡易書留」あるいは「書留」と出願に余計な金銭が出ていきます。インターネットで、完全に完結するシステムを作ってはどうなのでしょうか。
ちなみに、「共通テスト受験票」は、写真を2枚貼るスタイルです。あまりに古いですね。さすがに、今年施行分で願書は紙からネットへと変化するようですね。ようやくなんですね。これじゃあ、他国に後れをとってしまうでしょう。
わが子は、今年がおそらく最後の大学受験ですが、今後の受験生のためにも、すべてデジタル出願というのを目指していただけませんか?