令和6年は、あと残すところほぼ1ヶ月となりました。今年の総括を経営者の皆さんは、されているでしょうか。法人の1年の振り返りの機会として、「決算」があると思います。もちろん、法人の場合は、決算期に合わせて振り返るということでも良いのです。
私どもけやきパートナーズは、10月期決算ということで、11月が年度初めです。毎年11月の営業日初日は、パートを含め全員参加で「経営計画発表会」を開催しています。この行事は、着実に恒例化することができました。発表会を始めたのは、私が代表になってからのことです。最初は、私のみがこの事務所をどうしていきたいかを語るのみでしたが、年々内容を充実化させて、正社員は、全員が自身の今までを振り返り、当年度の目標を立てて、宣言する場になっていきました。このような充実は、私一人でなし得たものではなく、部長、課長の指導もあって成し遂げられたものと思います。
先日、顧問先様の社長様とお話しする機会がありました。その会社は、非常に業績が良く順調そのものですが、決して、その社長は、自らが優れているから、業績が良いと言われません。「優れているのは、管理職の部下であり、私はその上に乗っかっているだけである」とおっしゃいました。まさしく、そのとおりであると、15年の事務所代表としての経験から感じることができます。社長が突っ走っているだけでは、限界があるものです。事業を拡大したい、品質を良くしたいと思っているのであれば、部下の働きがとても大事です。信頼して任せる土壌を築いていかねばなりません。
私は、職員の「がんばり」に報いたいと考えました。各社員の当期目標の発表ののちに、表彰式も一緒に行います。過去1年間に優れた業績を残してくれたスタッフを表彰します。
けやきパートナーズと名称を変えてから、毎年のように受賞者を選定しています。名付けて、「けやき三賞」です。その年に、売り上げアップに一番大きく貢献した者、業務改善に大きく寄与した者、難しい案件を担当して成果を上げた者を、大相撲の三賞と同じように、「殊勲賞」「敢闘賞」「技能賞」として表彰し、11月に表彰状を手渡し、12月の賞与に、賞金を上乗せしています。受賞者の選考については、私が発案し、幹部で構成する表彰委員会に諮って決定しています。その表彰状の文言は、私が作成して、読み上げて敬意を払って表彰しています。
それとともに、永年勤続表彰も行います。税理士会や商工会でも、永年勤続表彰制度は、ありますが、普段一緒に仕事をともにしているスタッフの前で、表彰されたほうがより良いのではないかと思います。今回の発表会内での表彰は、第一課課長の小林宏紀に20年永年勤続表彰を行いました。小林宏紀も、当事務所の顔の一人です。令和6年11月1日は、税理士法人設立よりちょうど20年。その税理士法人の歴史と、小林の当事務所での勤務歴は、ほぼ重なっているということで、いかに長く勤務しているかが分かると思います。私の入社以前からのスタッフである部長の伊藤滋生とともに、当事務所を支えてくれています。やはり、スタッフとの一体感も成長の源です。