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追悼 西田敏行さん

味のある演技、人間味のあるセリフの言い回しで私たちのハートを鷲掴みした名俳優の西田敏行さんが他界されました。

昨日10月18日の岐阜新聞、中日新聞の2紙ともに、コラムは西田敏行さんに関するものでした。

皆さん、考えることは同じなのでしょう、話しかけやすそうな雰囲気のあるにこやかな笑顔が印象的な方でした。残念ながら、実際にお会いすることはできませんでしたが、私にとっては非常に親しみが持てる俳優さんでした。決して、かっこいいとは言えない役柄が多いのですが、その存在感が際立っていたように思います。どなたも印象に残っている「釣りバカ日誌」での釣りバカのサラリーマン、マイペースなあっけらかんとした演技ぶりと、三國連太郎さんとの掛け合いは楽しさ倍増、いいコンビでしたね。

大河ドラマでの活躍ぶりも目覚ましいものがあったと思いますが、私にとっては、徳川葵三代での家康に頭の上がらない秀忠公を非常にコミカルに演じられたのも印象的でした。家康役の津川雅彦氏の威張った感じと対照的な存在で、津川氏との対比の妙がありました。

「もしもピアノが弾けたなら」を歌われて、歌手として活躍されましたね。西田敏行さんがこの歌を歌ってくれたからこそ、この歌が広まったのではないでしょうか。私も、この歌を愛唱しており、カラオケでも何度歌ったやら。得意曲の一つでした。「あーあ、ああ、あー遠ざかる。」やや哀愁のあるこの曲、できないことがあっても、人生に思い切り立ち向かっていきたいという、人生の応援歌という思いで、大学の同級生の披露宴で歌わせていただいたこともありました。

他界されるスターがいれば、新たに生まれるスターもいます。また若きスターも、年を経ると、味わい深い名優になっていきますよね。そんな、年輪の積み重ねを追うのも面白いものです。

西田敏行さん、76歳のご逝去は、ちょっと早いのが残念です。今までお茶の間に多くの笑いをありがとうございました。