最低賃金が、10月1日より引き上げられて、岐阜県では時給1000円を初めて超えて、1001円になります。愛知県がすでに1000円をすでに超えているので、こうなるのも時間の問題と思っていました。しかし、今回の上げ幅が今までとは異次元の上がり方ですね。数年前までほとんど上がらなかったのに、この数年はポンポンと上がっていきます。こんな時給は、とてもではないが払えないという小規模企業者の嘆きが聞こえてきそうです。その嘆きの声に政治はどうこたえるのでしょうか。自助努力がまずは必要なのは当然ですが、バックアップを行政にはしていただけたらと思います。「人件費」の上昇に見合う売上高、粗利益をあげていくために、自社で何ができるのか考えるべきでしょう。数年来ずっと据え置いてきた単価について見直すことはできませんか?人件費の単価(時給)が上がるため、効率化して早く作業が終えられるようにして、作業時間数を減らすことはできませんか?。残業時間を減らすということも、人件費総額を抑制することにつながります。『時間給×単価=人件費総額』の伸びを抑制するということでしょう。
物価の上昇幅が大きい中、賃金を増やさないでは、実質的に従業員の生活は苦しくなってしまいます。「本気の賃上げ」をしていくことこそが求められているのだと思います。税制も「賃上げを後押し」していますね。賃上げを十分した企業さんには、法人税などが減税されるというメリットもあります。
今回の最低賃金の改訂は5%程度の増額改定です。政治的メッセージとして5%くらいの賃上げが望まれるというこtではないでしょうか。私は、大学1年次に東京都のホテルのフロントでアルバイトさせていただきましたが、その時の深夜以外の時給は750円でした。あれから40年近く経っていると思います。ですが、2倍にもなりません。1,163円になるそうです。400円ほどしか上がっていないのですね。長年の物価停滞が影響していますね。価格が安いのに慣れていたのに、一気に物価が上がっているということで、戸惑っている方が多いのではないでしょうか。
そして、ようやく金利もようやく上がり始めましたね。長い低金利時代は終わりに向かいつつあるようです。
日本もアメリカも政治のトップが変わるこの年、今までの常識を覆すことが多くなっていますね。今までの行動パターンを見つめ直す良い機会なのではないでしょうか。