息子が、高校3年生ということもあり、大学については非常に関心があります。
私たちの受験生の時にはなかった学部がどんどん増えているのを感じます。「国際」と名前がつく学部の増えたこと、「総合政策」学部が、大学を卒業後、まもなく経ってから中央大学には誕生しましたが、その後は他の大学にも広まっていきました。「データサイエンス」「情報」という名前が付く学部も増えてきています。時代の求めに応じて大学も変化していくということです。よく見かけるのは、「AI活用人材」を作る、「課題解決型」「実践的な学び」を標榜する実社会に出てから通用する人材を作っていきたいという熱が伝わってくる大学です。(すみません。私が、文系社会科学系の大学卒業ですから、理系の情報はあまり見ていません)
大学の入学案内では、そのように記載されていても、さて実際にどのような教育をしてくれるかは、実際に大学に入学してみないと分からないところがあります。大学側の調査であると、私が関心のある大学では、学生は満足度は高いということらしいです。オープンキャンパスに行くだけでは、そのキャンパスの雰囲気、学習環境、立地くらいが分かるだけでしょう。どんな先生がいて、どんな学びができるかを事細かく調べることは容易なことではありません。入って後悔しないよう、大学の「口コミ」を参考にして、志望校を決めることも必要でしょう。
私は、採用する側として、いくつかの大学の成績証明書を見てきましたが、これも、教授によってそれぞれ評価の仕方が違うので、絶対視するべきものではないだろうと思うのです。しかしながら、近郊のある大学生の成績証明書を見て驚いたのです。数科目を除いて全部が最高評価というのです。実際に、面接してみましたが、とてもそのような優秀な学生には思えませんでした。いったいどんな基準で成績をつけているのだろうと思ってしまいます。こんなことをしていたら、この大学は、世間から信頼されなくなり、だれも入ってくれなくなりますよ。この大学の学生は、今後面接をしたくないです。
他にも、ダメな大学例は、あります。ゼミナールと言いながら、まったく少人数制教育ではない大学です。(税理士たくさん輩出する大学です。)驚きました、ゼミ生が1学年50人以上ですって。単に金儲けのための大学としか言いようがないです。ゼミは、せめて10人以下でやってほしいものです。
我が母校、中央大学、設備のことを前回酷評しました。しかし、私の在籍していた時は、週に語学4度と大学の基礎講座1度の授業は、同じクラスで、クラスの気の合う人同士と、仲良くしていたり、教養ゼミが3人しかいなかったり、専門ゼミでも10人程度でしたからね。自分のアパートで、鍋パーティをやったりした思い出も、ほぼ徹夜でレポートを共同で仕上げたりね、懐かしい思い出です。もちろん、一番の思い出は男声合唱部グリークラブでしたが。(こちらでは書ききれません)。同じ大学の仲間からも学ぶという面では、教育内容に入るでしょうか。これも、オープンキャンパスでは分かりませんね。多様な経験ができた中央大学商学部の時であり、充実していたなあと思います(反省すべきこともたくさんありますが)。
息子たちが、充実した大学時代を過ごしてくれたら良いなあと思いながら、オープンキャンパス巡りをしてきたのです。人生やり直せるなら、また大学時代をやり直したいですね(スマホがある時代で)。