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いび倫理法人会への想い‐開設15年に寄せて①-

「倫理法人会」をみなさんはご存じでしょうか。

一般社団法人倫理研究所の指導の下、これを守れば幸せになり、守らねば不幸せとなる「生活の基本法則」を学び、

経営者として、その心はどうあるべきかを学び団体です。短く言うと、「心の経営」を学んでいる団体です。

経営者の団体は、いくつかあれど、これほど全国津々浦々に、経営者の心に関する学びの場を持つ団体はないのではないかと思います。

ボランティア団体であるライオンズクラブ、ロータリークラブなどは、長い歴史があるのですが倫理法人会は、そこまでの歴史はありません。しかし、会員数を着実に伸ばしているようです。

私が、倫理法人会という名前を聞いたのは、2009年。いび倫理法人会が産声を上げる時でした。当時の岐阜県の会長、「いび」の会長の二人が、来られて「いび」に会を立ち上げるので、来てほしいということで、お願いに来られたのです。そのときの「いび」の会長は、小学校の時に名前は聞いたことがある人ではあったのですが、商売上のつながりもなく、自分はその説明を聞く気にもなれなかった気がします。

しかし、何度も、お2人が来られるうちに、断りづらくなってしまい、まずは夜のセミナーに誘われたので、行ってみました。なるほど、いい話をされるなあ、「支払日が最良の日」かあ。お金の支払いを渋って、後回しにするよりも、進んで払う、金払いが良いと信用されるよなという思いで、話し方もうまい講師で、気持ちがいいことを教えてくれるなあと好感を持ったものでした。

それからしばらく経ってから、今度は、ぜひ朝のセミナーに来てほしいとお話がありました。6時からというと普通は、午後6時からと思いますよね。違いました。「エー、朝の6時?しかも毎週やるの?」と、そのハードぶりに度肝を抜かれた思いでした。

さて、朝の6時少し前に、会場に着くと、会長自らお出迎えでした。「おはようございます」と大きな声で、元気よく対応いただいたのを思い出します。その会長さんこそ、初代会長、株式会社トミタ代表の富田右一さんでした。

会場は、揖斐川町商工会館の大ホールで、100人も集まっているということでした。こんなにも早くから、これほどの人数を集められるこの団体ってすごいなという印象を持ちました。しかも、みんな一生懸命に「栞」なんていうのを大声を出して読んでるし、なんかとても気持ちいいなあという印象でした。朝っぱらから、気持ちが悪い団体という言い方もありますが、私は肯定的にとらえました。いい団体だろうなあと。

しかし、入会には及び腰でした。1ヶ月1万円。年間12万円って、出費多すぎない?経営者団体で、もっと会費が安いところもあるよなということで。

ようやく入会したのは、2011年4月のことでした。東日本大震災の翌月です。私も、代表となったので、何か勉強しないといけないと思っていたのもあり、さすがに何度もお断りするのも、申し訳なくなってしまったのです。

会員になり役員になってみると、100人いたモーニングセミナーは、いびの会員ばかりでなく、他の地域の会員まで集まったからなのだというのが分かりました。こうして、当時の富田会長の元気の良さにも感化されて、「このような代表になれたらいいな」という思いで入会したのでした。

初代富田会長は、現在天に召されてしまいました。あまりにも若い死でした。当時52歳。お手本にしていた大先輩を亡くして大変ショックでした。「くも膜下出血」による死でした。いび倫理法人会へと導いてくれた超明るくお調子者であった富田さん、「あなたの会は、なんとか15年を迎えましたよ」と報告したいですね。我が家の墓は、富田さんの眠る墓と同じ寺の中にありますから。