企業ロゴ

会計ソフトは「クラウド対応型」にしよう!

「クラウド」を利用してデータをやり取りするとか、データを保管するということが多くなってきました。

ある老舗税務会計ベンダーの営業マンは、15年ほど前に、「事務所外にデータを保管するなんてありえない」、「事務所データは、絶対に自社内のサーバで保管した方が良い」と言っていましたが、その常識が崩れ去りました。今や「クラウド」の利便性に疑義を唱える人の方は少ないでしょう。自分のパソコンにはデータを残さないことは、セキュリティ上、大変安全です。ノートパソコンを外に持ち出して使うという場合はさらにデータ保管に気を使わなければなりません。インターネットに接続し、自社サーバーにデータを閲覧するというのは可能ですが、安全を確保するのにコストがかかってきます。これに対して、クラウドに保存したデータを活用する方が、今や手軽であると思えます。

とりわけ、会計ソフトは、そのパソコンだけで使わずに、他のパソコンから、あるいは出張先からでも、そのデータを閲覧し、入力できる方が便利だと思われるようになりました。インターネット接続しながら、業務をやるのは全く当然の時代になっています。会計ソフトでも「ネット接続は当然」で、社内LANのみで業務を行うのが非効率であることが認識されつつあります。

20年前だと、会計ソフトは購入し、ソフトまたはアプリケーションをパソコンにインストールして使うのが当たり前でした。ソフトは、光ディスクで提供されました。それが、徐々にソフトのバージョンアップはネット接続によるダウンロードへ変化していきました。しかし、しばらくの間はデータは「パソコンのハードディスク」内、「社内ネットワーク内のサーバー」の中に保存でした。このような場合ですと、データの持ち運びのための『ツール』が必要です。今では、その『ツール』はUSBメモリが一般的ですが、CDであったり、MOであったり、私が税理士事務所に勤務し始めた頃だと、フロッピーディスクでした。記憶容量も少なく、読み書きの速度も遅い媒体でした。USBメモリへの保存、持ち運びというのは、まだ便利になり良いのですが、データを持ち運ばなければならない点で、不便であり、安全性の観点からも問題点があるように感じます。データを「メールで送る」という手もありますが、これまたメールソフトを立ち上げて、データをソフトに入れるという手間もありますので、手間は大きく減りませんね。

その点、クラウドであると画期的です。データを全く移動させなくてよいですし、同じデータを同時に見ながら会話することが可能です。税理士事務所に会計を指導してもらうのならば、「クラウド技術を用いた会計ソフト」は、最適です。クラウドによる会計ソフトについては、10年前くらいから目を付けてきました。顧問先様にも数多く導入してきました。おおむね好評です。

良い点小野については、1,データの持ち運びが不要 2.災害に強いデータバックアップ

3.アプリ方式でない場合は、バージョンアップが不要 4.複数人での同時入力、同時閲覧が可能

というメリットはありますが、不満なところで言うと、動きがゆったりしていて、高速入力には適さないことでしょうか。クラウド会計ソフトの著名メーカーについて、残念なところが多いのです。とても税理士事務所が使う代物ではないというのが、私のイメージです。税理士事務所の業務を知って作っていたA社が、F社に吸収されてしまった以上、新興ソフトメーカーでは、会計事務所の代表として信頼できるものはなくなってしまいました。

伝統と歴史ある実績豊富なTKCは、ネット技術に長けているので、クラウドには大変力を入れているのが有難いことであると思います。時代の波、潮流をよく読んでいるTKCの製品ならば、お客様にお勧めできると思っています。