きちんとした会社は、「会計の基礎」がしっかり固められています。
特に「現金の管理」であります。現金商売である飲食店、小売業は言うに及びません。建設業においても「現金出納簿」をつけることは、大事なことであります。毎日、「帳簿にある現金残高」と「実際の有高」を突き合わせて“一致”していることを確認しなければなりません。これらを照合するためには、正しく入金、出金を記録することです。またその記録については、入金および出金の「証拠」と一式にして保存することです。
現金出納簿記録のキモは、「正しい金額を」「タイムリーに」「証拠に基づいて」であります。その証拠確認活動は、税理士事務所が行っていると思いますが、これによって正しい決算を組む基礎が整うのです。
毎日の記帳を行わない会社では、現金が盗難にあったり、横領にあったりしても気が付かないこともあります。必要経費の計上を漏らすことになったり、現金売上の漏れに繋がったりします。現金出納簿を正しく記帳し、現金管理をすることが、「正しい会計」への第一歩です。