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和菓子とブラックサンダー、そして「人が第一」という経営

お正月というと、親戚に行く機会が多くなりますよね。年始のご挨拶ということで、お菓子を持参されるというケースも増えることでしょう。私は、酒が飲めない分、「和菓子」には大変に関心があります。和菓子屋に妻とともに立ち寄って、自ら食べて楽しむという機会も多いのですが、お土産にと和菓子を買い求めることもあります。

近郊の大野町にも、ご近所にも和菓子屋があります。丹精込めて作られたお菓子に敬意を表したいですし、お客様の「安心、安全」に配慮して作っていることが分かり素晴らしいなあと思います。手間暇かけて作られたまさに作品というべきお菓子であるので、多くの人々に味わってもらいたいという店主の思いが随所に伝わってきます。

和菓子は、中身であるお菓子だけではなく、それ以外の要素も見て購入を決めているのが面白いと思います。まずは、パッケージ。そのお菓子がどのような包材に包まれて販売されているかで、そのお菓子の価格も違ってくるかなと思います。そして、名前の付け方揖斐川のお菓子だと、「三輪の里」「春日局お福」「もっちり半兵衛」「パーシーマン」という個性ある名前。地元の地名を付けたり、地元に関係する歴史上の人物にちなんで命名したりと。和菓子のネーミングというのは、非常に興味深いと思わされます。

これが、洋菓子になると「ケーキ」「クッキー」「チョコレート」「ドーナツ」という食べられるものが、どんなものかというのが先行されているように思うのです。ですから、ドーナツに独自の命名をしたとしても、存在感が乏しいようなおもいがします。中には、キットカット、カールのような独自のブランドになっているお菓子もありますが、いずれも「大量生産品」で、手作り感がないという思いがあります。

大手製菓の商品名づけの話をしましたが、カルビーとかロッテ、江崎グリコまで大手ではないものの、市民権を得た商品名に「ブラックサンダー」があると思います。作っている会社は、愛知県豊橋市にある有楽製菓株式会社です。

ブラックサンダーは、チョコレート菓子です。チョコレートにナッツが入っていて、チョコの甘味とナッツの歯ごたえが両方楽しめるそして、そこそこ食べた気になれる、さらにはお手頃感があるのです。ネーミングにセンスを感させられます。チョコの色というと「黒っぽい」。そして、食感が「ガリガリ」っとする感じ。ガリガリってのを「雷=サンダー」と考える発想でしょうか。体操の金メダリスト内村航平選手がブラックサンダー大好きというエピソードにより、一層有名になりました。

 

この有楽製菓の河合社長と以前お話しする機会があったことが思い出されます。河合社長が、倫理法人会の役職者であったからなのです。私は、その時は、「職員とどう向き合ってよいか」と相談しようということで、一対一で河合社長とお話しする機会を得ました。ヒット商品を生み出された社長に直接相談する機会をいただけるって素敵なことではないでしょうか。社長、厳しい表情はされないのです。身長は、185センチ以上ある遠くからでも目立つ方ですが、とてもきさくで物腰の柔らかな方でした。上から目線のようなことは、まったくないのです。口調が大変穏やかで、包み込まれるような話し方で、私の話を受け止めていただきました。言われたのは、「簡単に人を切ってはいけないよ。その人が、活躍できる生きる場を与えましょうよ、それが倫理経営なんだよ」と。

それ以来、私は、「人が第一だ。とりわけ職員は守る」という考えを貫いてきたと思っています。

河合社長との経営相談の感触は、ブラックサンダーの噛み応えとともに10年以上経ってもまだ心に残っています。