私が51歳で脳出血によって入院してから5年を超えました。不自由になった左半身、これも日常となり、抜本的に右手足と同じように動かすのはかなわないようです。皆さんには、私のような思いをして欲しくないのです。左腕が、うまく動かないことで、茶碗をもってご飯を食べること、皿の持ち運び、重い箱の持ち上げ、電球の取り換え、洗顔、爪切り、着替えなど非常にやりにくいか、できません。両手で、キーボードを操作できないので、仕事の能率が著しく落ちます。片手でのローマ字入力は、タッチミスが非常に多くなるのです。意外と片手が機能しないと不自由でやりにくい動作は多いのです。
経営者は、体調管理も大事、仕事の一つと考えるならば、私は落第経営者です。そのような経営者になってはいけません。皆さんには「身体の手入れは、怠ることなかれ」と言いたいです。会社の浮き沈みは、経営者次第なのですから、経営者の長期不在は、会社の命運を左右しかねません。特に中小企業の命運は、社長次第です。「社長が良ければ、会社業績がいい」という法則は、中小企業ほどあてはまります。
賢明な皆様は、健康診断を毎年欠かさずに受診されていることでしょう。もちろん、受診するだけでは足らず、健康診断の結果をいかに今後の生活に生かすかというのも大事なポイントではないかと思います。忙しいから、後回しにしていった結果、非常に重い症状になってしまったというのはよく聞く話です。医師などに、健診結果を見せて、指導してもらうことです。「身体が痛くなっては手遅れだ!」「痛くなくも、数値悪けりゃ医者へいけ」「好きじゃない医者の言いつけきちんと守れ」ということです。
わが事務所、お客様のところに行くにも、通勤するにも車を使用しています。ほとんど歩くことがありません。つまり、運動不足になりやすい環境なのです。アンケートで1か月の職員の平均歩数が3000歩程度ということが判明しました。健康つくりのために、やはりこの歩行数を増やさないといけないということで、歩行数を増やすための取り組みをすることにしました。名付けて「けやきけんこうプロジェクト2024」です。事業所ぐるみの健康サポートも行っていくのが良いと思います。従業員さんの健康を配慮するのも経営者の役目です。
私の病は、医者通いをして、節制していたら予防できていたと思います。しかし、健康診断を受ける、きちんと診断後の処置を行うで防げる病もあるでしょう。しかし、何かと忙しい経営者、医者に行くのを怠ってしまうこともあるでしょう。そして、病が前触れもなく突然やってくることも、あるかもしれません。そんな時に効くのが保険です。最近は、医療の進歩で命を落とさずにすむことも多くなりました。そこで、「死亡リスクに備える」だけでなく「障害が残るリスク」に備える、「働けなくなってしまうリスク」に備える保険も登場しています。ぜひ、経営者にはそのようなリスクに備えることの重要性をお伝えするのも私たちの業務の一環です。なぜならば、我々の務めは、皆さん企業を「永続的に」発展する企業にすることですから。