7月7日に投開票が行われる「東京都知事選」。あまりにも多くの候補が立候補しすぎて、ポスター掲示場所が不足してしまったとのことですね。56人も立候補者がいるようですが、本気で自分は当選して、知事になると思っている候補はどれほどいるのでしょもう。政見放送を流すにも、もちろん、ポスター掲示板作成にも税金が投入されるのは間違いないことでしょう。数多くの候補者が、東京都政を議論することは良いことであるし、あまりに立候補しにくい環境も民主主義の観点からは望ましいとは言えないと思えます。他の知事選では、これほど多くの候補が乱立することはないので、立候補して、落選し、「供託金」没収となっても、大いにメリットがあるということではないでしょうか。そのように大衆に大いに注目されている「東京都知事選」です。とするならば、「東京都」を知るということも大事ではないかと思います。
東京都は、首都であり、日本の政治経済の中心地であり、新しい文化の発信地でもあるのは、誰が考えてもそのとおりであると応えるでしょう。天皇陛下のお住まいである皇居の存在も見過ごせないところでしょう。地下鉄路線が縦横無尽に走っていること、鉄道路線も非常に豊富なこと、東京に直結している地方からの新幹線網、空の玄関である羽田発着便の多さから考えても、その利便性は当然全国一と言って良いでしょう。
東京にあこがれを持ち、上京してというシーンが、新海誠監督作品には、よく登場していますが、そのような青年が多いこともあるでしょう。さらには、コロナも明けて、海外からも世界的大都市東京に来るということもあるでしょう。
そのような背景があってでしょうか、東京都の人口は、他の道府県を尻目にコロナ禍の時期を除けば、増え続けています。私は、小学校の時から都道府県の人口、各都市の人口を調べるのが、大好きでした。その時の東京都は、1100万人であったことを記憶しています。そうなんです、1100万の時代が長く続いていました。地価高騰、人口爆発状態の都心部が避けられて、埼玉神奈川千葉の首都圏へと移っていったということもあるのでしょう。ですから、1970年 ,80年代については、大学も郊外へ広い場所を求めて出ていきました。ところが、一転21世紀にはいると、東京都の1200万を超えると今まで増え続けて1400万にまで膨れ上がったのです。
高齢化をすると、病院や介護施設が豊富な都心部に向かうということもあるのでしょうか。東京都の人口が日本全体の人口に占める割合、一貫して増えていますね。ということは、東京都が変わっていけば、それをモデルにして日本全体が、あるいは他の地域もかわっていくといくことになるのかもしれませんね。そのような東京都のかじ取りを任せるにふさわしい人物を選ぶのが東京都知事選です。
マスコミによると当選可能性があるのは、3候補と言われています。現知事の小池さん、安芸高田市長であった石丸さん、民主党で「事業仕分け」での発言が取り上げられる蓮舫さんですね。石丸さんは、知事選がクローズアップされて初めて知りましたが、若くて頭の切れる人というイメージですね。エリートサラリーマンで、十分に生涯を終えられるところを、あえて厳しいところに挑戦していく、その気概が素晴らしいと思えます。ですが、いかんせん、小池さんの人気と知名度がすごすぎると思えます。そして、ニュースキャスター時代に培った表情の良さでしょうか、笑顔が魅力的に感じます。庶民を惹きつけるお母ちゃんという感じですね。周りを虜にさせるところがあるのではないでしょうか。前回は、300万票が小池さんに入ったわけですよね。私としては、東京が経済を引っ張る、教育を引っ張るということを考えるなら「石丸」さん、いいと思いますけれど。注目の選挙戦、結果が楽しみです。