日本税理士会連合会主催、各地の税理士会共催で公開研究討論会が、毎年10月に行われています。私は、名古屋税理士会の調査研究部に6年在籍させていただき、毎年のように各地の公開研究討論会に参加させていただいてました。そして、私自身も名古屋税理士会を代表して壇上で発表したこともあります。私にとっては、大事なイベントです。前年は、他のイベントを優先して参加できませんでしたが、今年は2年ぶりに会場で参加しました。
「WEB」で参加する手段もあるのですが、発表者の熱、会場の熱を感じられるのがやっぱりいいんですよね。税理士が一堂に1000人程度も会するイベントなど他にないでしょう。毎年、ほぼ2年がかりで研究論文を作成して、その中から当日は一部をピックアップして、発表するわけです。ストーリー仕立てで分かりやすく頭に残りやすくよく工夫されているなあといつも思わされます。「寸劇」「映像」「観客への意見聴取」など工夫をこらした運営などで飽きずに、楽しく参加させていただいています。
今回は、公開研究会始まって以来「初」の神戸での開催ということでした。あの阪神淡路の大震災から早くも31年という年です。もう、震災の傷跡は、まったく分からない状態ではないでしょうか。ご来賓には、兵庫県知事である斎藤知事に来ていただき、挨拶を頂戴しましたが、さすがにスピーチがうまいです。職員が作った祝辞の部分に、自身の経歴をからめつつ、税理士会であるので「税」という話題で、ちょっと笑いをという感じでまとめておられました。兵庫県は、おいしい酒がいっぱいありますから、酒どころのおいしい酒を召し上がっていただき、酒税は国の税金ですね。そして兵庫県は、いいゴルフ場もたくさんございまして、このあとゴルフにも興じていただきましてと。そう、ゴルフ場の税金は、こちらは県税でもありますっていう感じで。「兵庫県」は、酒とゴルフですか。どちらも、私は苦手ですけど(笑)。
さて、本題の発表内容については、北陸税理士会は、「税理士の持続可能性と地方創生ー創業と事業承継尾中心に」と題して発表されました。我々は、税理士法に根拠法があって仕事をさせていただいているのですが、その法律上の不備を「事業承継」という観点から鋭く問題点を指摘されていて、非常に興味深くもあり、問題意識の缶身につながる発表であったと思います。今までに取り上げられてこなかった問題点でもあり、税理士の高齢化、地方の高齢化の進展に深く問題意識を持っての発表でした。個人開業税理士が、事業譲渡した場合の問題点について、税理士法人の社員追加や途中社員退社時に発生する問題点など、当方「税理士法人」で運営している者として、他人ごとではないので、じっくりと聞き入ってしまいました。
一方の近畿会については、「われわれが租税回避とどう向き合うべきか」という問題点を投げかけて討論を進められました。税理士に対するアンケートから始まり、租税回避の否認の具体的事例の態様を分析し、どのようなばあいに租税回避として否認の受けやすいかを検証していた。最後に、我々税理士が、租税回避をとらえるべき視点5つを提起し、会場の意見も問うていた。古くから言われるテーマではある。どこからが租税回避になるか、お客様にどう説明し、リスクについてどう考えるか。最終的には、一般的にその行為をするのが、「常識的なのかどうか」ではないかと思われるという意見は多数であったように思う。
ゴルフ好きの方にとっては、スポーツの秋。お酒好きの方にとっては、食欲の秋。私は、芸術の秋ということで、討論会翌日に神戸市博物館でムーミン展を見てきました。「ムーミン」のパパとママって、のんびりした感じですよね。時にはあのようなおおらかな生活を送りたいものだと思わされます。その午後には、西宮市に移動。兵庫県芸術文化センターで演奏会を聴きました。やっぱり、ベートーヴェンの「英雄」は偉大な交響曲だと再認識させtられました。