企業ロゴ

トイストーリー5は、さすが定番の面白さだった(ネタバレあり)

ディズニー&ピクサーが作ったアニメのうち最も好きなのは、「トイストーリー」です。

トイストーリー5、夏休み休暇の最中に観に行きましたが、究極のエンタメでした。面白く、感動シーン、過去作の思い出シーンがいっぱいです。そして現代を風刺する「現代のおもちゃ登場」が、また良くすごく考えられた作品だと思わされます。

最初の1、2作は、劇場では鑑賞せずにVHSビデオで鑑賞したと思います。おもちゃたちが動き出すという発想が楽しいですね。そして、旧式のおもちゃであるウッディと最新式おもちゃであるバズライトイヤーの見事な対比。ウッディがまるで、人間のように扱われている。正義を守る保安官のような扱い、おもちゃたちのリーダーのように描いているのが楽しいなあと思ったものです。そして、新しい最新式おもちゃであるバズライトイヤーが、子どもたちに大きな人気となるのに嫉妬してしまうというのも何か人間世界の縮図のように思えたのです。対して、バズライトイヤーの生真面目な性格、自分を最初はおもちゃではなく、本物の「スペースレンジャー」と思っている抜けた感じが、面白くて笑わされました。一作目では、おもちゃをバラバラにしたり、壊してしまうシドがおもちゃたちの敵役として描かれていますね。その敵に対しておもちゃたちが団結して立ち向かっていく場面が印象的でした。バズライトイヤーを救出しようと必死になるウッディたちの姿は、「友情って大切だな」って思わせてくれますし、おもちゃを大切にしないシドに対して、お灸をするようなストーリーね、私には「物は生きているんだよ、粗末に扱えば、物からも嫌われてしまうんだよ」という教訓にもとらえられます。

そして、二作目三作目で、おもちゃの持ち主が、成長しておもちゃが前の持ち主から離される、そして新しい居場所を見つけるというシーンが描かれますね。あれだけ、自分たちを大切にして一緒に遊んでくれた少年アンディが成長して進学を機におもちゃを手放していく、そこになんとも言えない別れの切実さを感じます。それがまた好きですね。

実際、私たちの生活は、出会いと別れに満ち溢れていますよね。おもちゃを大事にして、別れを惜しむということは自分ではやっていなかったのですが、トイストーリーのなかでは、おもちゃに生命力を与えているように描かれていますので、アンディが第三作の最後で、ボニーにおもちゃを大事に手渡して、そのおもちゃのキャラクターについてボニーに説明していく部分。そして、ボニーにウッディを渡す時のアンディの表情ね。僕が大事にしていたものから引き離される、その辛さと同時に、いつかは離れていかねばならぬという決意が見られて良かったですよね。

それにしても、アンディからボニーに引き継がれていったおもちゃ。第四作からは女の子とともに過ごすおもちゃに変わっていくようですね。第四作で、一線を退いていったウッディが描かれていたようでしたね。すっかり第四作の内容が置き去りになってしまっていて。やはり、私にとっては、トイストーリーの主人公はウッディなので、そのウッディの出る幕がかなり減ってしまったのがパート5では寂しかったことでした。

ただし、ウッディに代わって保安官になったのがジェシーという女の子の人形ですよね。これがまた勇猛果敢で、素晴らしい行動力なのですね。女性の首相となった日本などのように、時代を反映しているのも若干あったのでしょうか。そしてボニーという女の子が持ち主になったからというのもあったからでしょう。

まず第一点、おもちゃの主役の交代!「ウッディからジェシー」へというのが大きなテーマであったと思います。

あえて注文すると、ウッディを貶めないでほしいということですね。さすがに人形でボロボロになってくるという表現のであっても、そこまで「ピカッ」とを強調しなくても良いではないですか。お笑いのつもりだろうけれど。

第二点、デジタル機器がたくさん出てきたのが、現代ぽさを感じさせてくれましたね。みんなが画面に夢中になる現代社会の反映、この描写については、「電車の中」を見ればまさしくその通りであろうと思います。新しくメインキャラクタになった「リリーパッド」は、まさにタブレット型おもちゃなのだろう。通信をしてとか画像を送信してとか、面白さがたっぷりありましたね。

第三点、ボニーは、デジタル機器になじんだ友達の輪に入れず仲間外れにされるも、「おもちゃの助け」で、従来型おもちゃでも楽しく一緒に遊べるブレイズという名の友達を得られたという点。これ、無理して周りに同調しなくていい、価値観は多様であるから、気が合うもの同士で遊べばよいではないのかというメッセージではないかと思わされる。

第四点、やはりバズライトイヤーの動きが面白い。今回は、大量のハイテクバズ軍団が登場していましたが、これが第一作をほうふつとさせる演出で良かったですね。第一作では、無限のかなたにさあ行くぞといいながら、飛び上がれないバズでしたが、今回のは、時代を反映してのドローン機能を装備したバズへと進化していましたね。やはり、時間の経過とともにおもちゃも進化していくというのが第一作からの共通テーマなのであると思いました。

やはり、この作品がいいのは、過去の経験に対する深い思い入れなのではないでしょうか。ジェシーは、過去持ち主に捨てられたというマイナス面ばかりに苦しんできたのですが、今作では元の持ち主がジェシーに対する愛情と思い出をずっと心に刻んでいることがわかって、心を打たれるのですね。私も、泣けてきましたよ。

もう一つ、今までの4作品には、悪役がいましたね。今作いじめ的な場面はでてくるものの、怖いとまで思える悪役キャラクターがありませんでした。これは、心穏やかに観られる作品です。親子で、いや三世代そろって、ぜひ観てほしい作品だと思います。

興行成績も絶好調のようで、日本の興行収入は126億円超(9月5日)だそうです。次、すぐにではなくとも第6作目もあるのでしょう。今度は、どんな驚くしかけがあるのでしょうね。楽しみです。