5月中旬、コロナ禍以降初めての海外旅行に行きました。私の海外渡航経験など、さほど多くありません。今回で6度目です。その中で、一番近いのが、今回の韓国です。韓国は、地図上でも近く見えますが、実際、飛行機で行っても2時間程度なので、近くてすぐ行ける国であると実感できました。
隣国、近くとは言っても、海外なのです。公用語は、韓国語であり、韓国語しか通用しない人も多いのです。街中での表記は、「ハングル」だらけで、漢字表記などありません。ところが、宿泊したホテル客室内の表記は、韓国語と「英語」の表示がほとんどです。一部に、日本語が書いてあるのも、その室内にありましたが、日本語メニューがありません。
そんなときに、英語をじっくり読もうとできるかどうかではないでしょうか。私は、英語であれば、読む気になれば読みます。地球環境保護のためにとか題された文書、比較的易しい英語で記載されていたので、その意味は手に取るように分かりました。「地球環境保護のために、原則として連泊の場合はシーツの取替えを行ってません、もし必要であるならば、この紙を枕元に置いてください」「タオル等の消耗品の取替えは、原則的には行いませんが、タオルの交換を希望される場合は床にタオルを置いてください」「その他消耗品補充の希望がある場合は、フロントまでご連絡を」特段、英語の辞書を用いずに理解できたのです。
私は、英語が日常的に必要ない環境で生活しています。このため、英語を勉強したり、話したり、書いたりなどはしません。英語が聞き取れて、読むことができて生活が著しく良くなるということもありません。しかし、通訳なしで英語で話されていることが理解出来たらいいなあと思います。
実は、私は高校1年生の夏休みに、イギリスに語学研修に行ったことがあるのです。イギリスの一般家庭の中にホームステイさせていただきながらですので、何か意思表示するのに、片言の英語を使わざるをえません。せっかくのイギリスなので、いろんな観光地を巡りたい、本場ヨーロッパの音楽も聴きたいとなると、その情報を集めなければなりません。その情報は、当時は冊子でした。冊子を広げて、そこへのアクセス方法を調べてと、怖いものなしによく出かけたものだと思います。失敗もしましたが、良い経験でした。もちろん、その冊子、雑誌などは英語だらけです。それを読まなければ、たどり着きません。当時は、インターネットなど存在しなかったので、英語と完全に向き合わないといけない空間でした。
若いころに体験したことは、やはり後々大いに生かせると思います。英語を苦も無く読もうとできるのは、高校一年の時の、海外研修が生きているのだと思います。名古屋大学が、海外留学をおススメしてくるのは非常に理解できるところです。そう、インターネットで、世界が身近でも、やはり現地に行き、現地の人と話すことが大事で、その経験は人生に大いに生きてくると思いますから。妻も、若いころの何度も海外に行っているので、外国人に向かい合う度胸はあるなあと思います。