専門用語などの堅苦しい話からちょっと離れて。
年末年始気分というと「成人の日」までという感じもするのですが、いかがでしょうか。
「成人の日」といいながら、お祝いをする対象は、現在20歳の世代ということにほとんどがなっているように思います。
ということは、「二十歳の日」でいいんじゃないですか?成人=18歳の半分ほどは、今週末に待ち受けている「共通テスト」に向けて猛勉強の最中であるので、式典に出て、お祝いをする気分にもなれないでしょう。「二十歳の集い」に参加して、旧交を温めるのもよいと思いますね。もう私は36年前になりますか。というと、現在の二十歳は干支でいうと同じ申年ということですね。職場で20歳というスタッフもいませんので、あまり身近ではなかったと思います。そう、末っ子は成人になりましたけどね。
息子は、初詣にも出かけずにがんばっていましたが、私たち夫婦は、珍しく、2本も映画を見てしまいました。
「ドクターX劇場版 ファイナル」と「グランメゾンパリ」。両作品とも、テレビドラマでも大好評のシリーズであったようです。
しかし、テレビでは全く見ていませんでした。いずれも劇場で見るからこそいいという「スケールの大きさ」を感じさせるものがあります。主人公である米倉涼子、木村拓哉のカッコよさと脇役の役作りのうまさも素晴らしかったですね。いずれも、人の心を打つ熱さ、人の思いというのがじーんと伝わる良い作品でした。ドクターとシェフの「頂点を極める」という心意気というのが、共通項でしょうか。エンタメといいながらも、なんだかんだ仕事に結びつけて考えてしまうのが、悪い癖ですね。米倉涼子の「私、失敗しないんで」というきめゼリフに象徴されるプロ根性、木村拓哉の「ミシュラン三ツ星をフランスでとる」も正月に見るドラマとしては、明るい希望を見せてくれるものがいいです。そして、希望、願望をかなえてしまうのが正月映画。すっきりしたハッピーエンドに乾杯って発声したくなります。とともに、ドクターXが遺作となった西田敏行さんも、いつものいい味を出されていました。ほんと、「we miss you」(エンドロールに西田さんをしのんで書かれた文言)でした。西田さんの最後の出演作だから見に行ったのですが、ドクターXのストーリーの出来栄えの素晴らしさ、映像の迫力には驚かされました。一方、フランス料理の華やかさ、奥深さを教えられたグランメゾン、料理が盛り付けられていくシーンの美しさに、高級フレンチも味わってみたいと思わされる優雅さも味わえますね。
映画の座席も、インターネットで事前に予約できて、支払いは、クレジットカードでオンラインで簡単に精算。あとは、現地で発券機に予約番号4桁、電話番号を入力するだけというのは、楽ですね。快適に入場し、快適に鑑賞できる。良い鑑賞環境になったものです。他人との会話が出てきません。他人との接触は、入場券の確認の際だけです。そのうち、「自動改札」のように人がチェックしないようになるかもしれません。人手を省くDX化を考えるのは、どこでもやるべきことです。
それにしても、エンタメと言いながらもビジネスの話になってしまいます。映画の最中は、ビジネスのことは考えないようにしないと、本当に楽しんでいることにはなりませんかね。ビジネスのネタを「エンタメ」から発見するのが、私にとっては、一つの「エンタメ」にもなっているように感じています。