9月になってもいつまでも暑いのですが、私にとっても、夏の暑い思い出として、いまだに、県立岐阜商業の夏の甲子園ベスト4進出に関する記憶が消えていきません。今年の夏の甲子園の話題の中心は、県岐商でした。いっきに全国的に岐阜県に対して好感を持っていただける人が増えたのではないかと思えます。そのくらい、さわやかで若々しく清々しい話題を提供してくれたのではないかと思えます。本当に、県岐商の関係者に感謝の念でいっぱいになります。甲子園で実際にプレイする選手ばかりでなく、応援のリーダーたち、現地に応援に行った方々、多くの方々によって盛り上がった出来事であったように思います。プロ野球であれば、中日ファン以外にも巨人、阪神などのファンも多くいるから、みんなで盛り上がるというのはかないません。しかし、岐阜県代表の岐阜商業であれば、他のチームを県岐商よりも応援するというのはありえないので、周りのみんなが県岐商の応援団でしたね。岐阜県人としては、皆が誇りに思える県岐商のベスト4入りではなかったでしょうか。地元岐阜新聞は、1面で大きくベスト4入りを報道していました。さらには、県岐商の戦いぶりを振り返る特集記事を出していました(8月27日朝刊見開き2ページ)。私どもも、「感動ありがとう」ということで、協賛して名称を掲載させていただきました。
当事務所には、岐阜商業の出身者が、2名。過去在籍者には2名と少なからぬ関係があります。同校が、簿記に力を入れていて、有能で有益な会計人を輩出していることも知られています。私の身内でも、80歳の母は、最終学歴は「岐阜商業」。ということもあって、私がまだ子供のころ、甲子園行きの応援バスに乗せていってもらったことがあります。野球の伝統校なので、同野球部出身のOBが、数多く少年野球の監督をやっています。私の子供のチームの監督も同校野球部の出身者でした。同校野球部出身でプロ野球選手として活躍されたお亡くなりになられた高木守道さん、前原博之さんは、揖斐川町まで野球を指導に来てくれた方々です。
そんなふうに、OBがしっかりと地元岐阜に根を張って活躍していることもまた、同校が多くの優秀な人材を集められる要因なのかもしれません。数多くの企業広告の集まる同窓会会報誌の厚みが、同校の愛校心の強さ、団結力を示しているのではないでしょうか。岐阜の野球の中心にいるのは、昔も今も「県立岐阜商業」というのがすごいことだなあと思えます。
また、私は岐阜市の自然の美しさを称える同校の校歌も好きです。今回は、4度も勝利のたびに流される校歌を耳にして喜びをかみしめることができたのが良かったです。「緑滴る金華山、水清冽の長良川」、忠節橋に立って東の方を見るとまさに、この自然風景が目に入ってきます。通学された方は、この自然風景が目に沁みいっているかもしれません。