私の末っ子が、大学受験生ということで、私は「大学受験」の話題、「大学」については、非常に強い関心を持っています。少子化の中、大学の学生確保策については、非常に興味深いところがあります。そこが、まず第一に違います。本当に様々な入試パターンがあります。私学は、あの手この手で、志願者を増やそうとしています。志願者を増やすというよりも、受験料による収入を増やすというのもあるかもしれません。学力による選抜は、「2月以降にせよ」とする文部科学省からの指導が出ました。しかし、12月に選抜を行い、一定数の学生を確保したいとする大学側のニーズと、早めに大学進学先を確保したい受験生のニーズが合致した結果なのでしょう。以前よりずっと減り続けてきた生徒の奪い合いが加速し続けていく気配はあります。
私の大学受験は、今から38年前でしたが、入試パターンは、今よりは単純であったと思います。私は私立文系型で受験していたのですが、難関大学は、英語、国語、社会または数学で配転は英語が多めで、その他は、3教科均等型が多かったように思います。共通テストのような、国公立大の一次試験は存在したのですが、私学の入試ではその結果を利用できませんでした。そして、その大学の所在地で受験するのは当たり前で、地方受験可能なのは、少数の大学だけでした。
特に、地方受験ができるかどうかで、その大学が黙っていても定員数分の学生を確保できるのか、それとも苦戦している大学なのかがわかります。関西地区にある有名私立大学は、すべて名古屋に受験会場が設けられています。ところが、東京都に所在する大学は、人気有名大学である大学ほど地方受験をやってくれません。早稲田、慶應義塾、上智、立教、学習院などが、該当します。いずれも、首都圏内の交通が至便な場所にある大学ですね。首都圏は、人口が多いので、外に学生を求める必要が低いということでしょう。有名大学である明治、青山学院は、一部地方受験ができますが、消極的です。大部分の日程が、首都圏内での受験で、地方受験できるのは、1日だけという具合です。中央、法政になると、非常に積極的な地方受験実施をしています。首都圏だけで、十分な選考ができないと感じられているのでしょうか。
私は、当時地方受験で、1大学。東京に行って4度の受験をしました。今だったら、できるだけ東京への移動を避けて名古屋で受験できるところを最大限選んでいたことでしょう。
大きいのは、私学の共通テストへの参加ということです。せっかく私は共通テスト受験したものの、国公立大学は受験しに行かなかったので、単に受験慣れということで終わってしまいました。今だったら、共通テスト利用で、受かりそうなところに出願していたことでしょう。
共通テストを受け終わってから、自分の点数が判明してから出願できる大学もあります。合格判定AやBの大学に出願すれば、合格する可能性は非常に高いですね。今現在、共通テスト終了より1週間、まだ出願を受け付けてくれる大学があります。そのあたりは、記憶はないのですが、出願のタイミングも多様化しているのではないかと思います。
国公立を志願する受験生の多くは3月中旬まで挑戦し続けます。最後まで、あきらめずに頑張ってほしいと思います。今の入試制度は、多様であるため、「情報戦」という側面もあります。子供任せにせずに、親も一緒に考えるのが以前よりも大切だと思います。