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兵庫県立芸術文化センターは、実にいいホールでした

私はJR線以外の鉄道に乗るのが好きです。中でも好きなのが阪急電鉄です。その「阪急」をできるだけ楽しむコースで、兵庫県西宮のコンサートホールまで往復しました。まず、行きは京都と新大阪の間にあるJR茨木駅で降車しました。JR茨木駅は、立命館大学の大阪いばらきキャンパスの最寄り駅なのです。前回キャンパス見学会では、学食でたべられなかったので、行ってみようと。ちょうど午後1時を回って空腹になってきましたから。駅から歩きでわずかに5分程度。途中に歩行者専用の通路もあって、大変歩きやすく、かつ電車の線路沿いで分かりやすいです。校舎内、土曜日でしたのでひっそりとしていましたが、非常に新しい建物で、通路も広くとってあって、気分の良い空間と感じます。校舎内歩くと、「麺」を売り物にした食堂が見えてきましたので、そちらで食べることに。あまり安くはないのです。しかも学生以外は、200円増しと書いてあります。まあ、どう考えても、学生とは思われないだろうから、学生外料金を支払いました。食べたまぜそばは、あまりボリュームはなかったものの、麺はもっちりして、明太子もたっぷりで、味には納得感がありました。この時点で午後1時半回っていました。午後3時開演なので、最寄りの阪急西宮北口駅にはその30分前までには着いていたいところでした。実際、経路検索をしてみると、阪急の茨木市駅から乗車しよという表記があるではないですか。立命館から近いのは、南茨木駅だがと思ったものの、初めての阪急茨木なので、スマホのナビを頼りに約20分歩きました。途中は、ほとんどが住宅街で、商店街というのはありませんでしたが、のんびりした街並みの広がる茨木市内に。ほっこりとして平和だなあという印象を持ちました。茨木市駅、比較的足が悪い人も使いやすくデザインされていると思いました。ほどなくして、「特急」が到着したので乗車し、十三(じゅうそう)駅へ。神戸方面への乗り換え駅ですが、こちらでもほとんど待ち時間もなく、「特急」の神戸方面行きが到着しました。乗車すると約10分、次の停車駅が目的地の西宮北口。西宮駅は、JRなのですが、西宮北口駅まで徒歩15分かかるということなので、JRで西宮まで行くこともできたのですが、西宮駅では、あまりいい思い出がないのですよね。

西宮北口からは、芸術文化センターはデッキで連結されていて、歩きやすくてこれまた便利です。大阪のフェスティバルホールよりも便利かもしれないなあと思いました。相変わらず天井の高いつくりなんですね。そして、足もとが絨毯ではないのです。木目の床です。無垢材かどうかはわかりませんが、こい茶色をしたフローリングの床に見えました。実に高級感のある内装です。ホワイエの天井からは、吊り下げられたライトがあったり、座席の表示が大変分かりやすいのが素晴らしいことであります。フェスティバルホールもそうでしたが、座席表示が、その座席の二か所にあるのです。これは、阪急の梅田駅からバスに乗った際にも感じたのですが、座席番号表記が、大変見やすく工夫されているのです。大変親切な表記ですね。東海地区、関東ではそのような表記に出会ったことがありません。そうです、階段の幅です。歩幅が小さく、段数を非常に多くしてあるのです。私のように歩行に支障がある方にも優しい設計で嬉しい限りです。この日の公演はとても長く4時間半という長丁場でした。比較的、後ろ寄りの席ではあったのですが、見やすくて音響も適度の残響で歌手たちの美しい声や弦楽のつややかさ、ホルンの豊かな音色が十分に堪能できるホールと思えました。(後編に続く)